第2章 高齢社会対策の実施の状況 

イ 老人医療費の動向

 平成13年度の老人一人当たりの診療費は一般と比較すると4.8倍となっている(入院6.7倍、外来4.3倍)。その主な要因としては、高齢者は、入院・外来とも受診率が高く(入院5.8倍、外来2.7倍)、一件当たり受診日数が多い(入院1.3倍、外来1.4倍)ことがあり、年間の一人当たりの受診回数(日数)は一般と比較して多くなっている(入院7.6倍、外来3.7倍)。
 平成13年度の老人医療費は、前年度比4.1%増の約11兆6,560億円であり、国民医療費に占める割合は37.2%となっている(図2−3−23)。

図2−3−23 老人医療費と国民医療費の推移

図2−3−23 老人医療費と国民医療費の推移

 また、老人医療費の水準は、地域における疾病の発生状況及び患者の受診動向のほか、地域における医療提供体制の状況、保健事業及び介護サービスの実施状況、更には医療に関する住民意識等とも関連があることから、地域特性の存在が指摘されている(図2−3−24)。

図2−3−24 一人当たり老人医療費の診療種別内訳(全国平均との差)

図2−3−24 一人当たり老人医療費の診療種別内訳(全国平均との差)

 

テキスト形式のファイルはこちら

目次 前の項目に戻る     次の項目に進む