第1章 高齢化の状況(第3節 2(6))
第3節 人口減少社会における高齢者の能力発揮
2 ボランティア活動
(6)活動への参加時期等
引退・退職時期と活動開始時期との関係についてみると、「就労活動と並行してボランティア活動を行ってきた」が32.9%、「退職又は引退して1年以内にボランティア活動を始めた」21.5%、「退職又は引退して1年以上たってからボランティア活動を始めた」26.1%と、活動の開始時期は様々である(図1-3-13)。
図1-3-13 NPO参加者の引退時期と活動開始時期
これらの違いに応じ、活動の内容や、活動への参加方法も異なり得ると考えられる。例えば、退職より前に活動に参加しようとする場合には、参加のきっかけづくりや実際の活動に当たり、職業生活で形成されたネットワークを活用できる可能性が高いであろうし、退職後期間を経過しているような場合には、地域とのつながりを深めつつ新たなネットワークを築く必要性がより高まるであろう。
これらを踏まえつつ、地域や職域レベルにおいて、参加希望者の多様なニーズに応じたきめ細かな支援が図られることが期待される。