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第1章 高齢化の状況

第1節 高齢化の状況

1 高齢化の現状と将来像

(1)高齢化率が24.1%に上昇

我が国の総人口は、平成24(2012)年10月1日現在、1億2,752万人であった。

65歳以上の高齢者人口は、過去最高の3,079万人(前年2,975万人)となり、総人口に占める割合(高齢化率)も24.1%(前年23.3%)となった。

65歳以上の高齢者人口を男女別にみると、男性は1,318万人、女性は1,762万人で、性比(女性人口100人に対する男性人口)は74.8であり、男性対女性の比は約3対4となっている。

また、高齢者人口のうち、「65~74歳人口」は1,560万人(男性738万人、女性823万人、性比89.7)で総人口に占める割合は12.2%、「75歳以上人口」は1,519万人(男性580万人、女性939万人、性比61.8)で、総人口に占める割合は11.9%である(表1-1-1)。

表1-1-1 高齢化の現状
単位:万人(人口)、%(構成比)
  平成24年10月1日 平成23年10月1日
総数 総数
人口
(万人)
総人口 12,752 6,203
(性比)94.7
6,549 12,780 6,218
(性比)94.8
6,562
高齢者人口(65歳以上) 3,079 1,318
(性比)74.8
1,762 2,975 1,268
(性比)74.3
1,707
 65~74歳人口(前期高齢者) 1,560 738
(性比)89.7
823 1,504 709
(性比)89.2
795
 75歳以上人口(後期高齢者) 1,519 580
(性比)61.8
939 1,471 559
(性比)61.3
912
生産年齢人口(15~64歳) 8,018 4,038
(性比)101.5
3,980 8,134 4,095
(性比)101.4
4,039
年少人口(0~14歳) 1,655 847
(性比)105.0
807 1,671 855
(性比)104.9
815
構成比 総人口 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
高齢者人口(高齢化率) 24.1 21.2 26.9 23.3 20.4 26.0
 65~74歳人口 12.2 11.9 12.6 11.8 11.4 12.1
 75歳以上人口 11.9 9.4 14.3 11.5 9.0 13.9
生産年齢人口 62.9 65.1 60.8 63.6 65.9 61.6
年少人口 13.0 13.7 12.3 13.1 13.8 12.4
資料:総務省「人口推計」(各年10月1日現在)
(注)「性比」は、女性人口100人に対する男性人口

平成24(2012)年は、65~74歳人口が大幅に増加した。昭和22(1947)~24(1949)年に生まれたいわゆる「団塊の世代」が65歳になり始めたためである(図1-1-2)。

図1-1-2 高齢者人口の対前年度増加数の推移

我が国の65歳以上の高齢者人口は、昭和25(1950)年には総人口の5%に満たなかったが、45(1970)年に7%を超え(国連の報告書において「高齢化社会」と定義された水準)、さらに、平成6(1994)年にはその倍化水準である14%を超えた(「高齢社会」と称された)。そして、高齢化率は上昇を続け、現在、24.1%に達している。

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