第1章 高齢化の状況(第1節 6)
第1節 高齢化の状況(6)
6 高齢化の社会保障給付費に対する影響
(1)過去最高となった社会保障給付費
国立社会保障・人口問題研究所「平成27年度社会保障費用統計」により、社会保障給付費(年金・医療・福祉その他を合わせた額)全体についてみてみると、平成27(2015)年度は114兆8,596億円となり過去最高の水準となった。また、国民所得に占める割合は29.57%(前年比0.08ポイント減)となった(図1-1-13)。
(2)高齢者関係給付費は引き続き増加
社会保障給付費のうち、高齢者関係給付費(国立社会保障・人口問題研究所の定義において、年金保険給付費、高齢者医療給付費、老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費を合わせた額)についてみると、平成27(2015)年度は77兆6,386億円となり、前年度の76兆1,383億円から1兆5,003億円増加した。一方、社会保障給付費に占める割合は67.6%で、前年度から0.3ポイント減少となっている。
また、平成27年度の年齢階級別1人当たり医療費(医療保険制度分)をみると、60歳から64歳で37.1万円であるのに対し、75歳から79歳で79.3万円、80歳から84歳で94.0万円となっている(図1-1-14)。