交通安全対策の推進につきましては 平素から深い理解と熱意を持って取り組んでいただき 厚く御礼申し上げます
悲惨な交通事故を防止し 安全に安心して暮らせる交通社会を築いていくことは 全ての国民の切なる願いです
政府は 平成二十七年を目途に 交通事故の発生から二十四時間以内に亡くなる方を年間三千人以下とし 世界一安全な道路交通を実現することを目標に掲げ 「人優先」の交通安全思想を基本とした対策強化を図っているところです
今回の春の全国交通安全運動では 社会全体で次代を担う子どものかけがえのない命を守るとともに 交通事故死者数全体の約半数を高齢者が占める現状を踏まえ 「子どもと高齢者の交通事故防止」を基本に
自転車の安全利用の推進(特に 自転車安全利用五則の周知徹底)
全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
飲酒運転の根絶
を全国重点として 取り組むこととしています
交通事故のない社会は一朝一夕には実現できるものではありません 昨年も 百四十九人に一人が交通事故に遭って死傷している現状を踏まえ 国民一人ひとりが ルールを守るとともに 子どもや高齢者などの交通弱者に対し 思いやりのある心を持って行動していくことが必要です
地方自治体において交通安全対策を担っていただいている皆様におかれましては 「地域における交通事故死ゼロの実現」に向け 住民の交通安全意識の高揚に御尽力いただくとともに 関係機関・団体等との緊密な連携の下 地域住民と一体となった効果的な交通安全対策を積極的に進めていただきますよう お願いいたします
平成二十四年四月
内閣府特命担当大臣 交通対策本部長 |
中川正春 |