「平成15年度交通事故の状況及び交通安全施策の現況」及び
「平成16年度において実施すべき交通安全施策に関する計画」(概要)
2 現況編の概要
第1編 陸上交通
第1部 道路交通
第2章 平成15年中の道路交通事故の状況

2 現況編の概要

第1編 陸上交通

第1部 道路交通

第2章 平成15年中の道路交通事故の状況

1 概況

  • 事故発生件数94万7,993件
  • 死傷者数118万9,133人
  • うち負傷者数118万1,431人
  • うち死者数(24時間)7,702人
  • (30日以内死者数では8,877人)

2 年齢層別交通事故死者数及び負傷者数

  • 死者数は、11年連続で65歳以上の高齢者(3,109人)が最も多く、次に16~24歳の若者(1,039人)となっており、この二つの年齢層で全交通事故死者数の53.9%を占めている。また、前年と比べると、全年齢層で減少しており、16~24歳の若者(277人減)が特に減少している。
  • 負傷者数は、16~24歳の若者(23万9,925人)が最も多く、全負傷者数の20.3%を占めている。また、前年に比べると16~24歳(9,977人減)、25~29歳(3,751人減)が特に減少し、30~39歳(1万1,583人増)、65歳以上の高齢者(5,277人増)が特に増加している。

年齢層別交通事故死者数の推移

年齢層別交通事故負傷者数の推移

3 状態別交通事故死者数及び負傷者数

 死者数は、自動車乗車中が3,028人と最も多く、全死者数の39.3%を占めている。負傷者数についても、自動車乗車中が73万8,278人と最も多く、全負傷者数の62.5%を占めている。

状態別交通事故死者数の推移

状態別交通事故負傷者数の推移

4 シートベルト着用の有無別死者数

  • 自動車乗車中の死者数をシートベルト着用の有無別にみると、非着用は1,675人で前年に比べ298人(15.1%)減少している。
  • 着用者の致死率(死傷者数に占める死者数の割合)は、非着用者の致死率の約10分の1である。

シートベルト着用の有無別自動車乗車中死者数の推移

シートベルト着用の有無別致死率及び自動車乗車中死傷者のシートベルト着用者率の推移

5 チャイルドシート着用の有無別死者数

 6歳未満幼児の自動車同乗中の死者数は31人であり、車両大破事故を除いた死者18人のチャイルドシート着用の有無は、着用4人、非着用は14人であった。

6 月別、曜日別、昼夜別交通事故発生状況

  • 月別では、発生件数、死者数とも12月がピークとなっている。
  • 曜日別では、金曜日と土曜日に交通死亡事故が多発している。
  • 昼夜別では、夜間の発生件数が事故全体の29.1%であるのに対して、夜間の交通死亡事故発生件数は、死亡事故全体の51.9%を占め、交通事故1,000件当たりの交通死亡事故件数(死亡事故率)は、夜間が昼間の2.6倍になっている。

7 第1当事者の交通死亡事故発生件数

 自動車運転者が第1当事者(交通事故の当事者のうち、過失が最も重い者又は過失が同程度の場合は被害が最も軽い者をいう。)となった死亡事故件数は減少傾向で推移しているが、これを運転者の年齢別にみると、65歳以上の高齢者は、平成15年には元年の2.97倍となっている。

自動車(第1当事者)運転者の若者・高齢者別死亡事故発生件数の推移

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