平成21年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況
トピック
交通安全活動に取り組む交通ボランティア等
トピック
交通安全活動に取り組む交通ボランティア等
全国各地で家庭及び地域社会における交通安全活動の推進に重要な役割を果たす交通ボランティア、交通指導員及び地域交通安全活動推進委員等の皆さんは街頭活動を始めとする様々な交通安全活動に従事しており、春・秋の全国交通安全運動にも、多くの交通ボランティア等の皆さんが参加し、平成21年春の運動には延べ110万人、秋の運動には延べ82万人の方が交通安全活動に取り組んだ。
今後「平成30年を目途に、交通事故死者数を半減させ、これを2,500人以下とし、世界一安全な道路交通の実現を目指す」という交通安全対策の目標達成に向けて、今後も交通ボランティア等の人材確保・人材育成は必要不可欠なものとなっている。
交通ボランティア等の活動
地域住民の交通安全意識の啓発や事故防止のため、街頭活動による啓発品の配布や参加者の年齢に応じた交通安全教育を行っている。このほか、高齢者など交通安全教室等に容易に参加することのできない皆さんに対し個別訪問を実施し、交通事故の特徴や反射材の効果等を説明するなど、地域に密着した交通安全活動を実施している。
交通ボランティア等の育成
交通ボランティア等の育成・実践活動推進に資するため、各種講習会を実施するとともに地域での実践活動の推進を図っている。
1.交通指導員等への各種講習会の実施
- <1>
- 交通安全指導者養成講座
地域住民の交通安全意識の啓発や交通事故防止のための街頭活動、交通安全教育を行っている交通指導員や交通ボランティアに対し、交通安全啓発活動の企画、指導方法、効果的・組織的な推進方策等の講義や討議を中心とした講習会を実施している。また、本講座は指導的な立場にある者が一堂に会し交流・意見交換を行うことで資質・意識の向上を図る場ともなっている。 - <2>
- 交通ボランティア活動者ブロック講習会
平成21年度は、全国6ブロックにおいて、交通ボランティアの資質・意識の向上を図るため約800人を対象として、地域の交通情勢、特性や、子ども・高齢者等の年齢層に応じた指導方法、実践的手法等に関する講義、討議を中心とした講習会を実施した。平成22年度は全国を7ブロックにするとともに対象者を拡大し、講習会の拡充を図って実施することとしている。
2.交通ボランティア等の実践活動の推進
平成21年度は交通ボランティア等と関係機関・団体との協力の下、全国16地域において、約3,400人の子どもと親(保護者)及び高齢者の三世代の国民の参加を得て、シートベルトや反射材等の効果の体験等、全員参加型の交通安全教育プログラムを実施した。また、全国23地域において、各種交通安全啓発活動等に容易に参加できない子育て世代や高齢者の世帯約154,000世帯を交通ボランティア等が訪問し、交通事故の特徴や反射材の効果等を説明する戸別訪問を実施した。
平成22年度においては交通ボランティア等が子どもと高齢者を対象として体験型・参加型・実践型の交通安全教育手法の中からさらに創意工夫を図りつつ各地域の交通情勢や地域の特性に合ったプログラムを企画・立案できる場を提供する事業を実施することとしている。