交通安全白書の刊行に当たって

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蓮舫大臣の顔写真等を記載しています

内閣府特命担当大臣

中央交通安全対策会議交通対策本部長

蓮舫

 平成22年は、道路交通事故の発生から24時間以内に亡くなられた方が4,863人となり、10年連続して減少するとともに、死傷者数についても6年連続して減少しました。しかしながら、いまだに90万人を超える方が交通事故で死傷されているという厳しい情勢は続いています。
 政府は、本年3月、<1>平成27年までに24時間死者数を3,000人以下とし、世界一安全な道路交通を実現する、<2>平成27年までに死傷者数を70万人以下にする、こと等を目標とする第9次交通安全基本計画を決定し、道路交通の分野では、高齢者や子ども、歩行者や自転車利用者、生活道路や幹線道路の安全確保に視点を置いた対策を講じていくこととしました。
 今後は、同計画に基づき、道路交通のみならず、鉄道、海上及び航空の各交通分野において、悲惨な交通事故を極力減らすべく、交通安全施策を強力に推進してまいります。
 本年の白書においては、陸上、海上及び航空の分野ごとに、交通事故の状況と平成22年度における各種施策の実施状況について報告するとともに、平成23年度に取り組む交通安全施策に係る計画について記述しています。また、特集として、第9次交通安全基本計画の概要を紹介しています。
 人の命は何ものにも代えがたいものです。「人優先」の交通安全思想を基本とし、高齢者、障害者、子ども等の弱い立場にある方への配慮や思いやりの心を持って、究極的には交通事故のない社会を目指していかなければなりません。このためには、国民の皆様に、交通安全に関する理解と関心を深めていただくことが大切です。本書が広く利用され、悲惨な交通事故の根絶に向けた取組の一助となることを願ってやみません。

平成23年6月

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