平成26年度 交通安全施策に関する計画

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第2部 海上交通の安全についての施策

第10節 海上交通の安全対策に係る調査研究等の充実

海上交通の安全に関する研究開発及び海難原因究明のための総合的な調査研究を推進し,その成果を速やかに安全対策に反映させることにより,海上交通の安全の確保を図る。

独立行政法人情報通信研究機構では,海上交通の安全に寄与するため,天候や昼夜の別に関係なく海流速度,波浪等を計測する短波海洋レーダの研究開発を行い,応用技術やデータ利用の高度化を進める。また,地表面,海表面の高分解能観測が可能な航空機搭載3次元マイクロ波映像レーダの研究開発においては,移動体検出技術の研究開発を引き続き進めるとともに,高分解能(30cm)を活用した各種の応用検証等を行う。

独立行政法人海上技術安全研究所では,先進的な船舶の構造解析技術等を活用した安全性評価手法や革新的な動力システム等の新技術に対応した安全性評価手法の開発のための研究,リスクベースの安全性評価手法等を用いた合理的な安全規制の体系化のための研究,海難事故発生時の状況を高精度で再現し,解析する技術の高度化と適切な対策の立案のための研究を行う。

海上保安庁海洋情報部海洋研究室では,航海用電子海図の国際基準が今後大幅に更新されることに確実に対応し,新基準に合致する電子海図の作製についての研究を行う。また,その移行期間においても海上安全に必要な情報を提供し続ける方法についての研究を行う。


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