平成26年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況
第1編 陸上交通
第2部 鉄道交通
第2章 鉄道交通安全施策の現況
第8節 鉄道事故等の原因究明と再発防止
鉄道事故及び鉄道事故の兆候(重大インシデント※)に関し,当該事故等が発生した原因や,事故による被害の原因を究明するための調査を行い,調査で得られた知見に基づき,国土交通大臣又は原因関係者に対して勧告等を実施するとともに,事故等調査の過程においても,鉄道交通の安全に有益な情報については,タイムリーかつ積極的な情報発信を行い,鉄道事故等の防止や事故による被害の軽減に努めた。なお,平成26年度から,踏切遮断機が設置されていない踏切道における死亡事故について調査対象に追加した。
また,事故等調査を迅速かつ的確に行うため,各種調査用機器の活用による分析能力の向上に努めるとともに,過去に公表した事故等調査報告書のデータベース化や各種専門研修への参加等により,調査・分析手法の蓄積・向上を図った。
さらに,公表した事故等調査報告書の概要や分析結果の解説等を掲載した定期情報誌を発行し,鉄道関係者等に広く提供した。