平成26年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況

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トピックス

交通ボランティア活動の取組について

岩手県大船渡市における三世代で学ぶ交通安全教室

東日本大震災津波で被災してから4年目を迎え,復興事業の進展とともに国道や主要幹線道路の交通量が増加している。そのため,重大な交通事故の発生が懸念されることから,運転者,歩行者,自転車利用者の相互の安全確保を目的とし,大船渡自動車学校を会場として三世代で学ぶ交通安全教室を開催した。

この交通安全教室は,大船渡市交通指導隊,大船渡市老人クラブ連合会,大船渡市交通安全母の会連合会等のメンバーで構成される実行委員会によって企画・運営を行った。参加者は,車両の死角体験や資器材を利用しての歩行・自転車運転・自動車運転の交通安全行動の確認,スタントマンによるスケアードストレイトの見学などを通じて,交通ルールの遵守や交通マナーの実践を再確認した。

車両の死角体験 スケアードストレイト

【日頃の主な活動内容】

各ボランティア団体は,このほか,日頃次のような活動を行っている。

《大船渡市交通指導隊》

  • 小学生の登下校時における交通指導や入学時期における交通安全教室の実施
  • 交通安全運動及び交通安全県民運動での広報啓発活動
  • 夜間・薄暮の一斉街頭指導及びシートベルト着用・ライト早め点灯推進活動の実施

《大船渡市老人クラブ連合会》

  • 老人クラブ会員に対する交通事故状況の周知と注意喚起活動
  • 交通安全研修会の開催
  • 小学生登下校時の見守り活動

《大船渡市交通安全母の会連合会》

  • 新入学児童に対する交通安全啓発品の配布
  • 通学時間帯における見守り活動

宮城県仙台市における自転車交通安全教室

仙台市泉区交通安全母の会では,地域の小学校2校の統合に伴い,児童の行動範囲が広がることから「自転車交通安全教室」の実施を学校に働きかけ,中・高学年全児童を対象に学校行事として実施した。その際,警察・交通安全協会・自転車販売店への協力依頼を行うとともに,前日には,子供達に自転車40台を学校に搬入してもらい,また当日早朝には,自転車販売店の方に整備を実施していただいた。子供達は,自転車乗車時の交差点での横断や右左折方法等の注意点を警察官から丁寧に説明を受けた後,校庭に作った模擬道路で2時間真剣に実施訓練に取り組んだ。後日,子供達から多くの感想文が寄せられたことは,母の会にとっても大きな励みとなっており,今年も3回目の自転車教室を開催した。

自転車交通安全教室開会式 交差点通行方法の指導状況

【日頃の主な活動内容】

「仙台市泉区交通安全母の会」は,このほか,日頃次のような活動を行っている。

  • 高齢者世帯訪問事業に伴う交通安全啓発品やパンフレット等の配布
  • 通学路における春・夏・冬休み明け登校初日などの交通安全指導
  • 地域の集まり等の機会をとらえた高齢者交通安全教室の実施

滋賀県における反射糸をファッションに取り入れた反射材着用促進活動

高齢者の反射材着用率を向上させるため,滋賀県交通安全女性団体連合会では,反射糸をファッションに取り入れた反射材の着用促進活動を実施している。

各地区連合会では,反射糸を使用した交通安全ファッション教室を開催し,作製した作品を集めたファッションコンクールで,県民に反射糸の効果をアピールしている。

反射糸をファッションに取り入れた衣類や小物は,手軽に目立たず反射材を身に付けられると好評を得ており,夜間の交通事故防止の効果が期待されている。

反射糸の交通安全ファッション教室 反射糸を使用したファッションコンクール

【日頃の主な活動内容】

「滋賀県交通安全女性団体連合会」は,このほか,日頃次のような活動を行っている。

  • 高齢者世帯等訪問事業による交通安全指導
  • 子供と女性を対象とした「母と子の自転車・ファミリーカー教室」や幼児の保護者を対象とした「チャイルドシート講習会」の開催
  • 子供,親,高齢者などが集まり交通安全について学ぶ三世代交流事業の開催

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