第2編 海上交通
第1章 海難等の動向
1 平成27年中の海難等及び海難救助の状況
- <1> 平成27年は,海難船舶2,116隻の中で自力入港した668隻を除いた1,448隻のうち,1,290隻が救助され,救助率(自力入港を除く海難船舶隻数に対する救助された隻数の割合)は89%であった。海上保安庁は,巡視船艇延べ1,936隻,航空機延べ436機及び特殊救難隊員延べ224人を出動させ,海難船舶500隻を救助した。
- <2> 海難による死者・行方不明者の数は,第2次交通安全基本計画期間の年平均で426人であったものが,平成27年では77人となっており,8割の減少となった
- <3> 船舶事故による死者・行方不明者数,船舶からの海中転落による死者・行方不明者数ともに漁船によるものが最も多く,それぞれ全体の51%,55%を占めている。
2 平成27年中のプレジャーボート※等の海難等及び海難救助の状況
- <1> プレジャーボート等の海難船舶995隻の中で自力入港した164隻を除いた831隻のうち756隻が救助され,救助率は91%であった。
- <2> プレジャーボート等の海難船舶隻数は前年より8隻減少したが,海難船舶隻数全体の47%を占めている。
※ プレジャーボート
モーターボート,ヨット,水上オートバイ等個人がレジャーに用いる小型船舶。スポーツ又はレクリエーションに用いられるヨット,モーターボート等の船舶の総称。