トピックス 高速道路での逆走に対する取組
~認知症高齢者の増加も見据えた交通安全対策~

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高速道路での逆走は,概ね2日に1回の割合で発生しており,逆走車両の運転者だけでなく,正しく運転している人も被害を受けるといった悲惨な事故が後を絶たない。

これまでも,逆走が頻発している箇所などでの,物理的・視覚的な対策を進めているが,その一方で,高齢化の進展や,認知症問題の顕在化といった社会状況の下,高速道路での逆走事故の撲滅には至っていない。

今後,さらに幅広い関係者が認識を一つにし,道路と自動車が連携して,2020年までに高速道路での逆走事故をゼロにすることを目指し,各種の取組を推進していく。

逆走の発生状況

高速道路での逆走は,年間約200件発生しており,うち事故は約2割を占める。逆走を引き起こした運転者の約7割は65歳以上の高齢者である。

逆走発生件数と推進と発生箇所 逆走による事故件数と推移 運転者の年齢

これまでの対策内容

逆走が多く発生しているインターチェンジの合流部等で,注意喚起標識等の視覚に訴える対策や,ラバーポールの設置等による物理的な抑止対策を実施している。

平成26年度に対策を終えた33箇所での逆走事案は,約8割減少しており,引き続き逆走発生状況に応じて対策を拡大していく。

インターチェンジの本線との合流部での対策

今後の取組方針

2020年までに高速道路での逆走事故をゼロにすることを目指し,これまで実施してきた高速道路での逆走対策の拡充に加え,自動車メーカー等の民間と連携した効果的な対策について,有識者委員会や官民連携会議の場で検討しつつ,導入していく。

今後の対策の方向性と体制 今後の逆走対策のイメージ
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