第3編 航空交通 第2章 航空交通安全施策の現況
第5節 救助・救急活動の充実
第3編 航空交通
第2章 航空交通安全施策の現況
第5節 救助・救急活動の充実
1 捜索・救難体制の整備
航空機の遭難,行方不明等に際して,迅速かつ的確な捜索・救難活動を行うため,東京空港事務所に設置されている救難調整本部と捜索・救難に係る関係機関との実務担当者会議を開催するとともに,合同訓練を実施している。また,遭難航空機の迅速な特定を行うため,救難調整本部において航空機用救命無線機(ELT)に登録された航空機,運航者等に関する情報の管理を行っている。さらに,救難調整本部と捜索・救難に係る関係機関との連絡調整に使用する捜索救難システムの更新・機能向上により捜索救難業務体制の拡充を図っている。
2 消防体制及び救急医療体制の整備
空港における消防・救急医療体制を維持するため,東京国際空港,福岡空港の化学消防車の更新を行うとともに,函館空港,小松空港の治療用テントの更新配備を行った。
なお,各空港においては,空港救急医療に必要な資器材の計画的な配備更新等を進めるとともに,空港救急医療活動が的確かつ円滑に実施できるよう関係機関等との連携強化を図るため,定期的な合同訓練を実施した。