第2部 海上交通の安全についての施策
第3節 船舶の安全な運航の確保
船舶の安全な運航を確保するため,以下の取組を推進する。
船舶運航上のヒューマンエラーを防止するため,AISの搭載促進,船舶への訪船指導やインターネットを活用した情報提供に取り組む。
船舶の運航管理等に関する運航労務監査の強化を図り,重大事故発生時の再発防止策を徹底するとともに,年末年始の輸送の安全総点検での指導等に取り組む。
事業者が社内一丸となった安全管理体制を構築・改善し,国がその実施状況を確認する運輸安全マネジメント制度については,平成28年度で制度導入から10年を経過したことを受け,制度の効果と課題を総括し,今後の展開のあり方について検討を行う。併せて,そのコンセプトを全ての事業者へ普及することを目指すなど,充実強化を図る。
船員,水先人への免許付与・更新,船員教育機関における教育を適切に実施する。
船員災害防止基本計画,船員災害防止実施計画に基づき,高年齢船員や漁船の死亡災害対策など,船員災害の減少に向けた取組を推進する。
我が国に寄港する外国船舶の乗組員の資格要件等に関する監督を推進する。
船舶運航事業者による津波避難マニュアルの作成促進,活用ニーズに応じた船舶の候補を迅速に抽出するマッチングシステムについてデータ内の情報の質の向上を図ること等による大規模災害時における船舶の有効活用を図る。
- ヒューマンエラーの防止
- 船舶の運航管理の充実
- 船員の資質の確保
- 船員災害防止対策の推進
- 水先制度による安全の確保
- 外国船舶の監督の推進
- 大規模災害への対応の強化