第3編 航空交通
第1章 航空交通事故の動向
第3編 航空交通
第1章 航空交通事故の動向
1 近年の航空事故の状況
我が国における航空事故の発生件数は,平成30年は16件,これに伴う死亡者数は11人,負傷者数は5人である。近年は,大型飛行機による航空事故は,乱気流等気象に起因するものを中心に年数件程度にとどまり,小型飛行機等が事故の大半を占めている(第3-1表)。
発生件数 | 死傷者数 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大型 飛行機 |
小型 飛行機 |
超軽量 動力機 |
ヘリコ プター |
ジャイロ プレーン |
滑空機 | 飛行船 | 計 | 死亡者 | 負傷者 | ||
件 | 件 | 件 | 件 | 件 | 件 | 件 | 件 | 人 | 人 | ||
2 平成30年中の航空交通の安全上のトラブルの状況
(1)航空運送事業者における安全上のトラブル
我が国の航空運送事業者に対して報告を義務付けている事故,重大インシデント※に関する情報は,平成30年に16件報告された。
なお,我が国の特定本邦航空運送事業者(客席数が100又は最大離陸重量が5万キログラムを超える航空機を使用して航空運送事業を経営する本邦航空運送事業者)における乗客死亡事故は,昭和60年の日本航空123便の御巣鷹山墜落事故以降発生していない。
(2)管制関係の安全上のトラブル
我が国の航空管制に関係するおそれのある重大インシデントは,平成30年に1件報告された。