第1編 陸上交通
第2部 鉄道交通
第2章 鉄道交通安全施策の現況
第8節 鉄道事故等の原因究明と事故等防止
第1編 陸上交通
第2部 鉄道交通
第2章 鉄道交通安全施策の現況
第8節 鉄道事故等の原因究明と事故等防止
1 運輸安全委員会の事故調査状況
運輸安全委員会は,独立性の高い専門の調査機関として,鉄道の事故及び重大インシデント(事故等)の調査により原因を究明し,国土交通大臣等に再発防止及び被害の軽減に向けた施策等の実施を求めているところ,令和4年度中,調査対象となる事故等は,14件発生した。また,同年度中,13件の報告書を公表した。
2 令和4年度に公表した主な事故等
令和3年10月,千葉県北西部を震源とする地震により新交通システムの列車が脱線した事案について,地震の揺れが列車にどのように影響して脱線に至ったか要因の分析を行い,軌道経営者に対し,事故現場付近の施設に,地震動の影響により列車の案内輪が案内軌条に乗り上げないようにする対策を講ずることなどの勧告を行った(令和5年2月公表)。
3 ホームぺージの検索機能の向上
運輸安全委員会では,1万6,000件余りの報告書をホームページで公開しているところ,目的の報告書をより探しやすくするために,検索機能を向上させ,鉄道分野においては,「踏切区分」,「人の死傷」を検索条件に追加するとともに,検索条件が一つしか選択できなかったものについて,複数選択ができるよう改善を行った。