第1編 陸上交通
第2部 鉄道交通
第2章 鉄道交通安全施策の現況
第8節 鉄道事故等の原因究明と事故等防止

目次]   [前へ]   [次へ

第1編 陸上交通

第2部 鉄道交通

第2章 鉄道交通安全施策の現況

第8節 鉄道事故等の原因究明と事故等防止
1 運輸安全委員会の事故調査状況

運輸安全委員会は,独立性の高い専門の調査機関として,鉄道の事故及び重大インシデント(以下「事故等」という。)の調査により原因を究明し,国土交通大臣等に再発防止及び被害の軽減に向けた施策等の実施を求めているところ,令和5年度中,調査対象となる事故等は,15件発生した。また,同年度中,16件の報告書を公表した。

2 令和5年度に公表した主な事故等

令和4年3月,福島県沖を震源とする地震により東北新幹線が脱線し,一部の輪軸が逸脱した事案について,地震動による列車の脱線や逸脱のメカニズム等の分析を行い,車体のローリングの発生やそれに伴う空気ばねの空気抜け等の影響を明らかにした。また,それらの脱線・逸脱の原因を踏まえた再発防止策として,列車の先頭軸を含む輪軸の逸脱防止機能の更なる高機能化を実施していくことが必要であること等を提言した(6年3月公表)。

目次]   [前へ]   [次へ