第1編 陸上交通
第2部 鉄道交通
第1章 鉄道交通事故の動向
第1編 陸上交通
第2部 鉄道交通
第1章 鉄道交通事故の動向
1 近年の運転事故の状況
鉄道交通における運転事故※は第1-35図のとおりで、長期的に減少傾向にある。
※運転事故
列車衝突事故、列車脱線事故、列車火災事故、踏切障害事故、道路障害事故、鉄道人身障害事故及び鉄道物損事故をいう。なお、軌道の運転事故は、鉄道運転事故と同様に定義する。

令和7年の事故種類別の運転事故発生状況は、第1-28表のとおりであり、人身障害が半数を超えている。
| 区分 | 列車事故 | その他の事故 | 合計 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 列車衝突 | 列車脱線 | 列車火災 | 小計 | 踏切障害 | 道路障害 | 人身障害 | 物損 | 小計 | ||
| 件数(件) | 5 | 10 | 0 | 15 | 197 | 25 | 289 | 7 | 518 | 533 |
| 0.9% | 1.9% | 0.0% | 2.80% | 37.0% | 4.7% | 54.2% | 1.3% | 97.2% | 100.0% | |
| 死傷者(人) | 19 | 7 | 0 | 26 | 152 | 25 | 303 | 480 | 506 | |
| (0) | (0) | (0) | (0) | (76) | (1) | (152) | (229) | (229) | ||
運転事故による死者数は、第1-35図のとおりであり、平成17年に発生したJR東日本羽越線列車脱線事故以降、運転事故による乗客の死者は発生していなかったが、令和7年に長野電鉄長野線において、乗客1名が死亡する鉄道人身障害事故が発生した。
2 令和7年中の列車事故の状況
列車事故(運転事故のうち列車衝突事故、列車脱線事故及び列車火災事故をいう。)は、第1-28表のとおりである。
3 令和7年中の踏切事故の状況
踏切事故※は第1-36図のとおりで、踏切保安設備の整備等により、長期的に減少傾向にある。
※踏切事故
列車事故のうち、踏切道において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故及び踏切障害事故をいう。

衝撃物別の踏切事故発生件数は、第1-37図のとおりであり、歩行者及び自動車による事故件数がそれぞれ4割以上を占めている。

また、第1種踏切道での事故件数が約9割を占めているが、踏切道100か所当たりでは第1種踏切道が第4種踏切道の件数より少なくなっている(第1-29表)。
| 踏切道 | 踏切道数 | 構成率 (踏切道) |
事故件数 | 100か所当たり の事故件数 |
|---|---|---|---|---|
| か所 | % | 件 | 件 | |
| 計 | 32,206 | 100.0 | 197 | 0.61 |
| (参考) 第3、4種 計 |
2,849 | 8.8 | 20 | 0.70 |
4 人身障害事故の発生状況
令和7年の人身障害事故は、289件で前年比18.6%減、死者数は152人で前年比14.6%減であった(第1-28表)。このうちホームから転落して又はホーム上で列車と接触して死傷する事故(ホーム事故)は、長期的に減少傾向にある(第1-38図)。

なお、ホーム事故のうち、酔客による事故件数は51件で、全体の約43.6%を占めている。
5 令和7年中の鉄道交通における重大事故の発生状況
令和7年10月1日にJR東海の高山線の各務ケ原駅~蘇原駅間の踏切道において、踏切内に侵入したトラックと衝突する事故が発生し、列車の乗客20人が負傷するなど、3件の重大事故が発生した(第1-30表)。
| 発生月日 | 事業者名 | 線名・場所 | 事故種類 | 死傷 者数 |
脱線 両数 |
主原因及び概要 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3月25日 | 熊本市交通局 | 幹線 熊本城・市役所前停留場構内 |
車両衝突事故 | 15 (0) |
0 | 熊本城・市役所前停留場手前にてブレーキ操作をしたが十分な減速ができず、停車場に停車していた車両に追突した。なお、レール踏面に固着した油のようなものが付着していた。 |
| 9月12日 | 長崎電気軌道 | 本線 出島停留場~大波止停留場間 |
道路障害事故 | 17 (0) |
0 | 交差点の右折車線にて停車中のバスの車体が軌道敷内にはみ出していたためブレーキ操作をしたが停止できず衝突した。 |
| 10月1日 | JR東海 | 高山線 各務ケ原駅~蘇原駅間 |
踏切障害事故 | 20 (0) |
0 | 第1川崎踏切道で、踏切内に侵入したトラックと列車が衝突した。 |