トピックス
令和7年度交通安全ファミリー作文コンクールの最優秀作

[目次]   [次へ]

○小学生の部 最優秀作〈内閣総理大臣賞〉

「頭のイナズマ」

愛媛県愛媛大学教育学部附属小学校 2年 若狹 早

ズキン、バリバリッ。頭のいたみに、ぼくはびっくりしました。いつもは元気いっぱいなのに、今は何もしたいと思えませんでした。ぼくは交通じこにあい、頭のほねがおれ、頭の中で出血してしまったのです。

きょ年の十二月、お絵かき教室からの帰り道。ぼくが自てん車で交さ点をわたっていると……帰りをいそいでいる車にドン、とはねられました。ぼくは一メートルくらいとばされて、地めんにたたきつけられたのです。自てん車は車にまきこまれ、ガリガリけずられました。夕方五時すぎ、空はどんどん夜にむけてくらくなる時間のことでした。

ぼくはヘルメットをかぶっていました。白と黒のかっこいいデザインで、これをかぶっているとよくほめられました。

「いいなあ、そのヘルメット。」

「レーサーみたいだね。」

ぼくのお母さんも、ぼうしと一体になったヘルメットをかぶっています。自てん車にのる時は、かならずヘルメット。それをずっとつづけていたから、車にはねられ頭をうっても「線じょうこっせつ」ですんだそうです。頭のしゃしんには、ビリビリとイナズマのような線が入っていました。おいしゃさんから、

「ヘルメットがなければ、かんぼつこっせつ、のうざしょうなどになっていたかも知れないよ。それは今よりひどいじょうたいで、いのちにかかわるからね。」

とせつめいされて、ぼくはヘルメットの大切さがよく分かりました。

ぼくがいるえひめけんは、自てん車にのる人のヘルメット着用りつが日本一です。けいさつの人がしらべたところ、えひめけんでは七わりの人が着用していたそうです。車と自てん車の交通じこで、大切ないのちがいくつもうしなわれたので、

「ヘルメットをかぶるのは、当たり前。」

このいしきが生まれたそうです。それなのに、着用りつが一わりを切る場しょもまだあります。だからぼくは、ヘルメットでいのちがたすかったことを、これからたくさんの人につたえたいと思います。

交通じこにあった時、ぼくは自てん車のライトをつけ、はんしゃざいのついたふくを着ていました。右・左・右のかくにんもしていました。どんなに用心していても「まさか」はおこります。だからみなさん、ヘルメットをかぶりましょう。あんぜんとあん心の目じるし、SGマークなどがポイントです。かっこいいデザイン、かわいいデザインのものもあります。いのちをまもるおまもりとして、ヘルメットをかぶりましょう。

今年の六月、ぼくはやっと頭のほねがくっつきました。ぼくの頭のイナズマは、これから二、三年かけてうすくなっていくそうです。ヘルメットがあって、本当によかったです。

第66回交通安全国民運動中央大会1

○中学生の部 最優秀作〈内閣総理大臣賞〉

「家族でつなぐ交通安全の輪」

福島県いわき市立小名浜第二中学校 3年 鈴木 彩花

ある日の夕方、私は自転車で家に帰る途中、信号が青に変わったので横断歩道に進もうとしました。そのとき、右から来た車が急にスピードを上げて曲がってきました。ブレーキを強くかけ、なんとか止まれましたが、もし一歩でも進んでいたらと思うと、背中が「ゾッ」としました。たった数秒の判断で、命が守れるかどうかが決まることを、身をもって感じた瞬間でした。

その数日後、学校で交通安全教室が行われました。映像では、反射材をつけた人とつけていない人の見え方の違いが映し出され、夜道では本当に姿が見えにくいことがわかりました。また、事故に遭った人の体験談を聞き、「自分は大丈夫」と思う油断が一番危険だと知りました。授業が終わる頃には、この学びを家族にも伝えたいという気持ちでいっぱいになっていました。

家に帰ってから、夕食の席でその日の授業のことを話しました。私の話を聞いた父は、「確かに車を運転していると、夜は歩行者が見えづらい」と言いました。母は「スマホを見ながら歩いたり、自転車に乗ったりする人も多いね」と心配そうに話しました。姉も「横断歩道では、車が完全に止まってから渡った方がいいよ」とアドバイスをくれました。家族みんなで意見を出し合い、私たちの交通安全ルールをつくることになりました。

まず、道路を渡るときは左右を二回ずつ見ること。そして、信号が青でも、車が止まったのを確認してから渡ること。自転車では必ずヘルメットをかぶり、夜はライトを早めにつけること。さらに、夜道では暗い服ではなく明るい色の服や反射材を身につけること。ルールはシンプルですが、どれも事故を防ぐために大切なことばかりです。

話し合い後、私たちはすぐに行動を始めました。父は自転車のライトをLEDに交換し、母は買い物バッグに反射材をつけました。姉たちは通勤用のバッグに光るキーホルダーをつけ、夜でも目立つようにしました。私は塾の帰り道に黄色い反射ベストを着るようになりました。最初は少し恥ずかしかったけれど、車のライトが当たるとしっかり反射しているのを見ると「これで自分の命を守れる」と思えるようになりました。

交通安全は、一人ひとりの意識と行動の積み重ねです。家族で話し合いをしたことで、私は「守られている」だけでなく「自分で守る」大切さを知りました。事故は予告なく訪れます。だからこそ、日ごろから安全を意識し、行動に移すことが必要です。

これからも家族とともに交通安全を心がけ、学校や友達にも学んだことを伝えていきたいです。そして、地域全体が安心で暮らせるよう、小さな輪を広げていくことが私の目標です。

第66回交通安全国民運動中央大会2
[目次]   [次へ]