製糖業の体制整備

さとうきび生産と製糖業の状況

 さとうきびは、沖縄県の台風常襲地帯において自然災害への高い耐性を有する作物であるとともに、沖縄県内の約6割の農業経営体が栽培し、作付け延べ面積の約5割、農業産出額の約2割を占める、沖縄農業における基幹的作物です。また、さとうきびの生産量は台風や干ばつなどの気象災害や病害虫による被害の発生により変動がある中、適切な栽培管理や堆肥投入等の土づくりによる生産性向上に取り組んでいます。
 さとうきびは、製糖業をはじめとする関連産業への雇用機会や所得の創出など地域経済に重要な役割を果たしており、さとうきびを安定的に生産することは、沖縄農業においては重要な課題となっています。このため、実需者である消費者・ユーザーの理解と協力を得ながらさとうきび生産者、製糖業者など関係者が一体となって取り組む必要があり、関係省庁や沖縄県などと連携しながら砂糖産業の振興に取り組んでいます。
 特に離島における農業の維持や雇用確保に大きな役割を果たしている黒糖(含蜜糖)製造業者の販売部門の強化を図り、黒糖の販売力強化を推進することで、黒糖(含蜜糖)製造業者の経営力強化のための支援に取り組んでいます。

さとうきび収穫面積及び生産量の推移

沖縄黒糖販売力強化支援事業