対馬丸平和祈念事業について
1.経緯
昭和19年8月22日、沖縄から九州方面へ向かう航行中に、米潜水艦の攻撃により沈没し、784名の学童を含む1,484名が死亡した対馬丸事件は、沖縄戦の悲劇の象徴として語り継がれています。
対馬丸事件で亡くなられた方々の、ご遺族や生存者の高齢化が進む中、平成13年7月に財団法人対馬丸記念会が設立され、「対馬丸記念館」の建設に加え、遺族援護の推進や対馬丸遭難者の追悼等の様々な事業を実施していくこととなりました。
また、今後の記念館の自発的な事業展開及び対馬丸平和祈念事業の次世代への継承のため、関係機関と連携を図り、対馬丸平和祈念事業協議会(平成28年度より設置)を継続的に開催しています。
2.目的
対馬丸事件を後世代に伝え、遭難学童への哀悼と平和を祈念する事業について支援を行うものです。
3.概要
1.公益財団法人対馬丸記念会が実施する諸事業のうち、次の事業について、平成14年度から沖縄県を通じて補助を行っています。
(1) 生存者等(語り部)による体験の語り伝え
(2) 対馬丸等の関連資料を収集・展示する特別展の運営
(3) 対馬丸事件等を通した平和学習の推進
2.平成28年度に対馬丸記念館とともに内閣府や沖縄県等の関係機関を構成員とする「対馬丸平和祈念事業協議会」を設置し、対馬丸記念館の自主的な
管理運営に資するよう、事業の円滑な遂行と適正かつ合理的な執行に必要な協議を行っています。