第42回沖縄振興開発審議会総合部会議事録
議事次第
○日時: 平成13年8月3日(金)10:30~11:00
○場所:合同庁舎4号館1013室
1 開会
2 議事
沖縄の振興について(意見具申(案))
3 閉会
配布資料
資料 沖縄の振興について(意見具申(案))沖縄振興開発審議会総合部会委員名簿
○総合部会長財団法人沖縄協会理事 亀谷 禮次
○総合部会委員(五十音順)
琉球大学教授 大城 常夫
沖縄県経済農業協同組合連合会代表理事会長 儀間 義勝
沖縄県工業連合会会長 金城 名輝
放送大学沖縄学習センター所長 尚 弘子
出席者
○総合部会委員亀谷部会長、大城委員、儀間委員、金城(名)委員、尚委員
○内閣府
安達政策統括官、山本官房審議官、渡辺参事官
議事
○渡辺中長期参事官 大変お待たせいたしました。定刻になりましたので、ただいまから第42回沖縄振興開発審議会総合部会を開催いたします。まず、この夏の人事異動で沖縄担当部局の幹部が人事異動になりましたので、幹部を御紹介させていただきます。
まず、安達政策政策統括官でございます。
山本官房審議官でございます。
それでは、亀谷部会長よろしくお願いいたします。
○亀谷部会長 本日は大変お忙しい中をお集まりをいただきまして、誠にありがとうございました。
本日の総合部会では、内閣総理大臣への意見具申の案につきまして御審議をいただきたいと存じます。
お手元の意見具申案は、専門委員会の調査審議結果をもとに総合部会としまして、審議会に対し、今後の沖縄の振興につきまして提案をするものでございます。
まず、事務局から本日配付をしております案につきまして御説明をいただきます。
○渡辺中長期参事官 資料をごらんいただきたいと思います。
この案につきましては、専門委員会の報告をもとに部会長を初め、部会の委員の皆さんに相談して作成させていただいたものであります。それでは、全文を朗読させていただきます。
内閣総理大臣 小泉純一郎 殿
沖縄振興開発審議会
会長 清成 忠男
沖縄の振興について(案)
本審議会は、沖縄振興開発特別措置法第52条第2項の規定に基づき、今後の沖縄の振興に関し、別添の総合部会専門委員会報告を踏まえ、下記のとおり意見を申し出ます。
記
昭和47年に沖縄が本土に復帰して以来、3次にわたる沖縄振興開発計画に基づき、沖縄の振興開発が進められてきた結果、施設整備面を始めとして次第に格差が縮小するなど、着実に成果を上げてきている。
しかしながら、沖縄の特殊事情等を背景として、沖縄はなお引き続き多くの課題を抱えている。中でも、所得水準が国民所得の約7割にとどまり、失業率が全国の約2倍近い水準で推移していることに示されるように、沖縄の産業及び経済は全体としてなお厳しい状況にあり、産業を振興し、雇用の確保を図っていくことが大きな課題となっている。また、SACO最終報告を踏まえた米軍施設・区域の整理・統合・縮小への取組とともに、返還跡地への対応が求められている。さらには、離島の活性化をはじめ地理的特性に由来する不利性の克服への取組など、沖縄の抱える諸課題に今後もしっかり対応していかねばならない。
一方、21世紀に入った今日、グローバリゼーションやIT革命、少子・高齢化の進展、環境問題に対する意識の高まりなどの大きな時代潮流の中で、沖縄の持つアジア諸国等に近接するという地理的特性をはじめ、亜熱帯、海洋性の貴重な自然的特性、沖縄独特の国際色豊かな歴史的、文化的特性など、沖縄の持つ地域特性を最大限に発揮して沖縄の振興を進めていくことが求められている。
また、これからの沖縄の振興に当たっては、参画と責任、選択と集中、連携と交流といった基本的な視点を踏まえて進めていく必要がある。
今後、こうした考え方に立って、観光リゾート産業や情報通信産業をはじめ優位性を活かした産業振興による民間主導の自立型経済の構築、我が国及びアジア・太平洋地域の発展に寄与する交流拠点の形成、さらには特色をいかした活力のある地域の均衡ある発展に向けて、沖縄の振興を積極的に図っていく必要がある。
また、観光リゾート産業等を支える人材の育成や職業訓練の実施、専門的な人材の育成と科学技術の研究開発等のための教育研究体制の整備、さらには海外を含めた多様な人材の交流など、人材の育成と交流の促進に向けた取組は、沖縄振興の鍵を握るものと考える。さらには、こうした振興の基盤として戦略的な社会資本整備が引き続き重要であると考える。
政府におかれては、平成14年度以降の沖縄の振興に向けて、沖縄振興新法の実現を図るとともに、新法のもとで地元地方公共団体と相協力して新たな計画を策定し、その新たな法律及び計画において、以上の諸点を勘案して特別の措置を講じていくよう、本審議会として強く要請するものである。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○亀谷部会長 どうもありがとうございました。よろしければ、ただいま朗読をしていただきました文案を意見具申案といたしまして、採用してはいかがかと考えますが、御異議はございませんでしょうか。
○金城委員 委員会、部会とも了承したものでありますし、調査もいたしましたので、私はこれでよろしいかと思います。
○亀谷部会長 それでは、この案をもちまして、本日午前11時30分から開催をされます審議会へ私から提案をさせていただきたいと存じます。
それでは、以上をもちまして第42回沖縄振興開発審議会総合部会を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。