【小学生区分】 ◆佳作 井本 紗季(いもと さき)

妹とまわりの人たち井本 紗季(足利市立毛野小学校4年 栃木県)

私の妹は人なつっこくて、あまえんぼうで、おさそい上手です。ダウンしょうの二年生です。最近私の友だちが遊びにくると、「お医者さんごっこやろう。」と、さそいます。友だちは、「いいよ。いっしょにやろう。」と、言ってくれます。妹はとてもうれしそうに遊んでいます。その友だちのように、いっしょに遊べる人がふえてほしいです。

お母さんは妹におこる時はしっかりおこります。私よりかんたんな言葉で、かんたんな事を注意します。私と同じではむずかしくて意味が分からないからです。ほめる時も同じです。たくさんほめるとうれしそうです。お父さんもいっしょです。でもすぐだっこします。妹はあまえ上手です。

交流クラスでは、となりの子が教科書を開いてくれたり、日直をいっしょにする時は、妹のタイミングにあわせてくれたりします。下校時お母さんと歩いていると、タッチして「バイバイ。またあしたね。」と、言う子たちがいます。妹は、ひまわりクラスにいるけれど、二年二組のお友だちの一人として、ふつうにせっしてくれます。そんな子たちがいてよかったと思います。学校でもその子たちみたいな人が、ふえてほしいです。

先生は妹に会うとすぐに、「ゆかちゃん。」と、言って妹が見やすいように、しゃがんで手をふってくれます。妹はうれしそうに、先生とお話をします。また歩きながら、「おはようございます。」と、言っている先生もいます。妹は気づかない事もあります。私は、その子にあわせて、くふうして言ってくれれば気づくのに、と思います。きっとその先生は、妹を小学二年生として、せっしてくれてるのかと思います。

私のゆめはお医者さんです。しょうがいのある人も安心して来やすい先生に、なりたいです。そして相談にのったり、分かりやすく説明して、ちりょうをしたいです。私自身が、しょうがいのある人たちを、理かいする事が、大事だと思います。

私は妹がわらうと、とてもうれしくて思わずわらってしまいます。学校の先生も同じ事を言っていました。私は妹には色いろな人を元気づける力があると思います。きっと妹は、元気にさせたいとか、そういう思いはなく、わらっているんだろうけど、まわりの人をあたたかい気持ちにさせるあのえ顔は、妹のすごいところです。そんなすごい力がある事をたくさんの人に、知ってほしいです。

でも他の子より手がかかるし、時間もかかるし、大へんな事も多いです。だからたくさんせっして、理かいする事が、大切だと思います。

いつもみんなが知らない事を、教えてくれて、ありがとうと思いながら、妹を見つめました。