【小学生区分】 ◆佳作 山本 裕介(やまもと ゆうすけ)
障害者とは山本 裕介(加古川市立浜の宮小学校5年 兵庫県)
ぼくのお母さんは、身体に重いしょう害をもった人達が通うしせつで働いています。働きはじめて二年たちますが、毎日、「楽しい」と言っているお母さんのすがたに、ぼくは「すごいなあ」と思っています。
「障害」ときいても、ぼくは、目が見えない人、耳がきこえない人、足や手が不自由な人くらいしか想像できません。お母さんに仕事場の人のことをきくと、そんな人達ももちろんいるけど、もっと重いしょう害がある人達がたくさんいると教えてくれました。気管切開している人。気管切開とは、声帯より下にある気管を切って開いて短い管を入れることです。呼吸をするのが難しい人、たんがたまりやすい人などにする手じゅつのことです。そのほかにも、呼きゅう器をつけている人、完全にねたきりの人などだそうです。生まれた時からしょう害がある人がほとんどみたいですが、予防せっ種や、インフルエンザなどで小さい時に被害にあった人もいるそうです。おしゃべり出来ない人も多いそうで、お母さんもはじめは、そんなおしゃべり出来ない人とのコミュニケーションのとり方になやんだと話してくれました。
「障害」があることは、本当に大変だなあと思って、ぼくが「かわいそう」と言うとお母さんは「かわいそうと思うことは失礼だよ!」と言いました。「なんで?」ときくと、「障害があるからといって、すべてがかわいそうじゃない。からだに不自由なところがあるから生活するのに不便なことがある。でも、ただそれだけのことなんだよ。」と答えてくれました。
生活に不便な事があるということは、とても大変だけど、でもぼく達と同じで、楽しい事は楽しいと感じるし、おもしろい事、うれしい事、どこかに行きたいなど思う気持ちはいっしょだと教えてくれました。
ぼくは、今までからだにもっているハンデのことを「障害」と思っていました。でも、ハンデはハンデだけど、それがあるから障害者とひとつのわくに入れてしまう事は失礼なことなんだと、お母さんの話をきいて感じました。不便な生活をよぎなくされる事が、障害なんだと思います。障害が少ない町づくりにしていけば、みんながくらしやすい世の中になると思います。そんな町づくりをしていきたいです。