【小学生区分】 ◆優秀賞 平野 花音(ひらの かのん)

わたしの大すきな弟平野 花音(高岡市立福岡小学校3年 富山県)

わたしの弟は、今年小学校一年生になりました。

わたしの弟は、わたしが一才十か月の時に生まれました。弟は、けい度の知てきしょうがいがあります。ほ育園の時は月二回りょう育へ通っていました。小学生になってからは月二回作ぎょうりょうほうへ通ってうん動をしたり、字を書くれん習をしています。

弟が年長さんの時に、小学校のクラスを決める知のうテストをびょういんでうけました。けっかは、しえんきゅうへ入った方がいいと言われました。わたしは、それをママから聞いて、
「いっしょに小学校に行けるかな。」
「お友だちは出来るかな。」
と、とてもふあんでした。

四月になり、弟は小学校に入学しました。入学式の前日には小学校の先生が、弟のために入学式のリハーサルをしてくださいました。

入学式当日、弟はリハーサルのおかげで大きな声で返事をしたりきびきびと動いていました。わたしは、
「すごい上手だったよ!かっこよかったよ。」
と、弟をほめました。すると弟は、
「うん!だってもうお兄ちゃんだもん。」
と、え顔で返してくれました。

弟は、しえんきゅうのあすなろ組へ入りました。音楽や体育などみんなと一しょにうけられるじゅぎょうは一年二組でうけています。

わたしは、みんなが弟となかよくしてくれるか心配で休み時間のたびにあすなろ組まで弟の様子を見に行っていました。そんなわたしを見て、お友だちたちが、
「わたしも行きたい。」
「ぼくも行きたい。」
と、言ってくれたのでみんなで遊びに行きました。わたしは、
「みんな、あすなろに弟が入っている事をどんなふうに思うかな。」
と、心配していましたがみんないつもとかわらない様子で弟と遊んでいました。
「どうして弟くんはあすなろにいるの?」
と聞いてくるお友だちもいますが、
「弟は、みんなよりもちょっとだけマイペースだから、あすなろでゆっくりべん強しているんだよ。」
と、つたえています。

今では、弟の持ち前の明るさとにこにこえ顔でお友だちもたくさん出来て弟もうれしそうです。

弟は、出来ない事ばかりではありません。みんなより時間はかかるけど、弟のペースで一つ一つ出来る事をふやしています。算数のテストでは百点を何回もとっています。ゲームも家族の中で一番上手でやり方を教えてくれます。

わたしは、家族やお友だちや先生たちなどみんなが弟をしょうがい者としてではなく、一人の男の子としてかかわってくれているので、弟にとってもすごくいいかんきょうだと思います。みんなにはかんしゃの気もちでいっぱいです。

今もこれからもわたしは、明るくて周りの人を楽しませる事の出来る弟が大すきです。

「わたしの弟に生まれて来てくれてありがとう。これからもこまった時はたすけるね。大すきだよ。」