【小学生区分】 ◆最優秀賞 久保 なのは(くぼ なのは)

えがおをつなぐ手話久保 なのは(大牟田市立手鎌小学校2年 福岡県)

わたしは、夏休みにずっと気になっていた手話についておべんきょうをしてみました。

おべんきょうをしていくうちに、手話を体けんしたいなという気もちがふくらんできて、おかあさんにさがしてもらいました。

コロナウイルスであつまるイベントがすくなくて、やっと見つかったのが社会ふくしそうごうセンターでひらかれる手話の会の方の会ぎの日でした。いっぱい本を読んで、本にのっていなかったことや、気になった手話のことをメモして、社会ふくしそうごうセンターに行きました。

「ちゃんとしつもんできるかな。」
と、しんぞうがドキドキしてたまりませんでした。おへやに入ると、ちょうど手話の会がはじまっていました。ホワイトボードに、
「きょうは、見学しゃの方がいます。小学校二年生です。」
と、書かれていました。しばらくして、休けいじかんになりました。おへやの中があつくてタオルであせをふいていたら、一人のおじいさんが、えがおでせんすをもってきてくれました。耳が聞こえない人と気づいたので、わたしはおぼえた手話で
「ありがとうございます。」
と言いました。すると、おじいさんが
「どうぞ、どうぞ。」
と手話をされました。なんだかこころが、ホワッとしてうれしい気もちになりました。

休けいじかんがおわると、いよいよしつもんのじかんです。
「小学二年生の久保なのはさんから、しつもんがあるそうです。どうぞ。」
と、しょうかいがあり、前にでてはっぴょうをしました。この日は、耳が聞こえない方が六名、目の見えない方が一名さんかされていました。目が見えない方は、手話を手でさわり読みとっていました。ふしぎだなと思っていると、手話の会の方から
「しょく手話というのよ。」
と教えていただきました。しつもんをしているときには、となりに立たれている方が、内ようを手話になおして下さいました。手話をわたしに通やくして下さる方もいてドキドキしたけれど、とてもたのしいじかんでした。

さいごに、おぼえた手話でじこしょうかいをしました。みなさんにたくさんはく手をしていただけて、うれしかったです。

今は、マスクをしていて口もとが見えなくて、ひょうじょうもわかりにくいです。手話で会話をする人たちにとって、とてもたいへんなことだなと思いました。

手話で耳の聞こえない方とお話しして、手話がかえってくると、とてもたのしいです。手話で通やくをしている方は、かっこいいなと思います。わたしは、目が見えて、耳が聞こえることを、しあわせだなと思います。でも、せかいには、いろいろなしょうがいをもつ方たちがたくさんいます。

わたしは、手話をおぼえて、耳が聞こえない人に、いろいろな音やこえをつたえられるような人になりたいと思いました。