【中学生区分】 ◆佳作 村谷 琉聖(むらたに りゅうせい)
僕の歩みとこれからの人生村谷 琉聖(米子市立淀江中学校 3年 鳥取県)
僕には発達障害があり、小学校の頃から支援学級に通っている。
小学校の支援学級では、先生もとても親身になって色々と教えてくださったり、支援学級のみんなは学年は違っても、みんな仲間のようだった。
そして、授業によって何度か行く交流学級。
あまり行き慣れないが、僕は教室に入るたび「ただいま」、教室を出る時には「行ってきます」と大きな声で言った。
それは、僕自身、気持ちを入れ替えるためだったのかもしれないし、皆に僕の存在をわかってもらうためだったかもしれない。
小学校を卒業し、今度は中学校の支援学級に入学と同時に、もう高校の事も考えなければならない。高校には支援学級などはないと聞いていたからだからだ。
だから、高校3年間を皆と一緒に学び、同じように生活するために色々と身につける中学校生活にしようと、先生や家族と話し、頑張ろうと決めた……のに、なかなかうまくはいかなかった。
小学校と違い、半分以上の教科を交流学級で過ごす生活。仲の良い友達がいるわけでもない。今まで個別で受けていた授業も、皆と同じペースでやらないといけないし、テストなども同じように受ける。
それに加えて、中には心ない言葉を平気で言ってくる人もいる。
悲しかった……。僕が何をしたのだろう。僕が支援学級だから?皆と何が違うのだろう……。
正直心は折れそうだった。
辛くて、学校に行きたくない日も毎日のように続いた。
でも、そんな中でも支えてくれる先輩や先生達がいてくれたから、なんとか頑張ろうと思えた。
僕達の支援は、本当に大変なのだろうと思う。だからこそ、先生達には沢山のありがとうを伝えていきたいと思う。
これからの自分の進路、その先の人生を考えるのも大変だけど、何事も隠さず、僕が僕らしく過ごせる環境。
発達障害がある僕でも、一生懸命頑張ってやり抜ける、そんな場所が、自分のためにも、同じような仲間のためにも、これから少しずつでも変わっていくといいなと思っています。