【小学生区分】 ◆佳作 中野 莉央
体けんして学んだ事
中野 莉央 (仙台市立北仙台小学校 3年 仙台市)
学校のじゅぎょうで、「じどう館をたんけんしよう」というのがあり、じどう館の中を見学させてもらいました。
じどう館の中には、色々な物があったけど、わたしが気になったのは、しょうがいがある人のための物がたくさんあることでした。
点字ブロックや車イス、手すりの点字、スロープ、しょうがい者用のトイレ、高さがひくかったり、ボタンが下にある自動はん売きなどです。
点字が気になったので、家に帰ってお母さんにつたえて、点字きを買ってもらいました。点字のいちらん表を見ながら、少しは、文章が書けるようになりました。だけど、出来た点字をゆびでふれてみても、ゆびだけでは、どうしても字を読み取る事ができませんでした。点字を読めるようになった人は、すごいなぁと思いました。
夏休みに入ってから、じどう館にあった点字が何と書かれていたのか気になったので、点字の本を持って行ってみました。
エレベーターの近くには、点字でエレベーターの注意が書かれていて、エレベーターのボタンにも、上や下と書かれていました。手すりの点字には、二かいと場所が書かれていました。目を閉じて二かいから三かいへ、手すりだけをたよりに上がって行ってみたら、かいだんが終わっていたのに、まだ続いていると思って、ころんでしまいそうになりました。よく見ると、かいだんの始まりと終わりをしめす点字ブロックがあり、足と手をたよりにおりてみたら、ころばずにおりることができました。
じどう館の人に点字を見たくて来た事をつたえたら、車イスもかしてくれました。車イスにのるのははじめてだったので、さいしょは曲がるのがむずかしくてたいへんだったけれど、何度もれん習をしたら、上手にい動することが出来ました。でも、うではつかれていたくなってしまいました。エレベーターに車イスのままのるれん習もしてみましたが、小さいエレベーターだったので回る事ができず、こまっていたら、 「おくのかがみを見て、後ろ向きで出てごらん。」 と、お母さんが教えてくれました。かがみを見ながら後ろ向きでおりるのは、回るより、ずっとかんたんに出来ました。
点字ブロックに自てん車があったり、スロープにくつがぬがれていたら、しょうがいがある人のめいわくになる事は分かっていたけれど、エレベーターの中のかがみの前に立つ事もめいわくになっていた事に、はじめて気がつきました。
自分がしょうがい者になった事をそうぞうすると、外に出る事がとてもこわいです。めいわくな事がたくさんあると、本当にこわいと思います。今までしょうがいについて色々と勉強してきたけれど、今回、しょうがい者の体けんをして、はじめて学んだ事もありました。
これからは、しょうがいのある人が、こわいと思わないで行きたい所へ行けるように、気をつけてすごしたいと思います。