【小学生区分】 ◆佳作 横井 晶帆(よこい あきほ)

パラスポーツと私~まりちゃんとの出会い
横井 晶帆 (多治見市立笠原小学校 6年 岐阜県)

「キュッキュッ」「クルックルッ」「こっち、パス!」「パサッ」「ナイスシュート!」
「やったー!」これは車いすバスケットボールでの一場面です。
 私は小学校のパラスポーツクラブに入っています。このクラブに入ろうと思ったのは、昨年、小学校の学習の一環として行われた、「パラアスリート網本麻里選手に学ぶ~講演会&車いすバスケットボール体験」がきっかけでした。それまではパラスポーツや、車いすバスケットボール、そして網本麻里選手について知りませんでした。ところが、網本麻里選手に出会えたこと、そして車いすバスケットボールを体験したことで、私は、これまでになかった思いを持つようになりました。
 網本選手は右足に先天性の障害がありますが、小さいころから器械体操やミニバスケなどのスポーツをしていたそうです。しかし、足に痛みが出てきて、中学一年生の時に医師からバスケを禁止されてしまいます。手術をしてからは足に体重をかけることができなくなり、一度はバスケを断念したそうです。それでも、お母さんのすすめで車いすバスケに出会い、再びバスケをプレーできるようになりました。
 車いすバスケ体験では、児童十人対網本選手という、「十対一」の試合を行いましたが、そのプレーのすごさに圧倒されました。網本選手の車いすの操作はおどろくほど素早く、十人の間をすいすいとくぐり抜けてシュート。シュートが決まるたび学年のみんなからは大きな歓声が上がりました。私はというと、車いすを動かすだけでも必死で、無我夢中でパスをしたりシュートにチャレンジしたりして、網本選手のすごさに、改めて気づかされました。網本選手のプレーは、とても迫力があり障害を全く感じさせませんでした。講演会の中で網本選手から「みんなは障害ってなんやと思う?」と質問されました。障害があると、生活がしづらくなります。もし私が障害を持っているとしたら、その障害を理由に、いろんなことをあきらめていたかもしれません。でも網本選手は、パラスポーツに出会ったことで障害があってもあきらめずにバスケを続けることができ、今では、日本代表選手としてパラリンピックにも出場し、中心選手として活躍しています。また、国内だけでなく、海外のチームにも入って自分のプレーがうまくなるように挑戦を続けています。網本選手のその姿がとてもかっこよく見えて、パラスポーツにも興味がわきました。私は初めて取り組むことに、これまでなかなか勇気が出せなかったけれど、網本選手のようにどんなことにもあきらめずに前向きにチャレンジしていける自分になりたいです。
 「まりちゃんってよんでくれてええよ。」と言ってくださった網本選手。そのお話から、「身体や言語、文化などのそれぞれの違いを認め合うことで、みんな幸せに暮らすことができる社会にできる」ということを学びました。
 パラスポーツは、年れいや障害の有無を問わず、「だれもが楽しめるスポーツ」です。現在、笠原小学校のパラスポーツクラブでは車いすバスケの他に「ボッチャ」や「パラバレー」にも取り組んでいく予定です。この活動を通して、障害についての理解を深め、誰もが幸せに生きていくことのできる「共生社会」を広げることにつなげていけたらと思っています。
 まりちゃんとの出会いで「違いを認め合う」ということの大切さを教わりました。まりちゃん、ありがとう。パラスポーツの魅力を伝えるために、私はこれからもクラブ活動を頑張ります!そしてクラブの仲間たちと一緒にパラスポーツの素晴らしさを体験し、「違いを認め合う」仲間づくりに取り組み、笠原小を「違いを認め合える学校」にしたいです。