【小学生区分】 ◆最優秀賞 吉本 りさ(よしもと りさ)

人間のカベ
吉本 りさ (さいたま市立東大成小学校 5年 さいたま市)

今でも私は一組の家族に感謝しています。それは二年前のことです。その日はお母さんとお姉ちゃんと商業施設に買い物へ来ていました。 二階から三階へ移動するのにエスカレーターへ向かっていた時です。 突然お姉ちゃんの大発作が起きてしまいました。
「りさ、お姉ちゃん発作だから、この場所で横にするから止まってて。」
とお母さんが大きな声で言いました。私はあわてて振り返ってお姉ちゃんを見ました。
 「大変だ、沢山の人の前で倒れちゃった。」
と思いました。
 休日で多くの人が行きかっていたので、横目で見て通りすぎる人、怖い物を見た表情の人が多くて悲しい気持ちになりました。
 「どうしよう。」
 その時、
「私は看護師です。何かお手伝いします。
救急車呼びますか。」
とお姉さんがお母さんに声をかけてきました。続けて一組の家族が私に声をかけてくれました。
 「私達は何もできません。ただ回りの人から見えないように様に壁になるので、お姉さんの発作が戻るまで立っているので気にせず対処して下さい。」
とすごく気になって悲しい気持ちになっていた私ですが、その言葉でほっこりとして、あたたかい気持ちに変わりました。
 お姉ちゃんには持病があり障害者手帳を取得しています。バックにはヘルプマークをつけています。毎月大きな発作が起き、時には転倒してケガをしてしまいます。見ていて私は辛いです。早くお姉ちゃんに合った薬が開発され、発作がなくなる事を祈っています。
 病気がありますが、私にとって世界で一人の大切なお姉ちゃんで大好きです。
 そんなお姉ちゃんのピンチに、多くの人から見えない様に立って下さった家族の方に感謝しています。
 見て見ぬふりをする人がほとんどでしたが、「声をかけてくれた事、そして壁になってくれて心強かったです。何も出来ないと言われてましたが全く逆です。
 今後私もその様な場面にそうぐうした時は、自分に出来る事でお手伝いしたいと思います。あの時はバタバタしていてしっかりとお礼が言えませんでした。
「人間の壁、とても大きく、高い壁でした。そしてあたたかい壁でもありました。本当にありがとうございました。」
 と伝えたいです。