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第1編 障害者の状況等(基礎的調査等より)

第2章 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果

第1節

4.「I.児童生徒の困難の状況」の調査結果

(1) 児童生徒の困難の状況

質問項目に対して担任教員が回答した内容から、知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の困難の状況は、以下の図表1-33~図表1-38のとおり。

(2) 児童生徒の受けている支援の状況

質問項目に対して、担任教員が回答した内容から、知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の受けている支援の状況は、以下の図表1-39のとおり。

■ 図表1-33 質問項目に対して担任教員が回答した内容から、知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合
  推定値(95%信頼区間)
学習面又は行動面で著しい困難を示す 6.5%(6.2%~6.8%)
学習面で著しい困難を示す(A) 4.5%(4.2%~4.7%)
行動面で著しい困難を示す 3.6%(3.4%~3.9%)
 B:「不注意」又は「多動性‐衝動性」の問題を著しく示す 3.1%(2.9%~3.3%)
 C:「対人関係やこだわり等」の問題を著しく示す 1.1%(1.0%~1.3%)
学習面と行動面ともに著しい困難を示す 1.6%(1.5%~1.7%)
AかつB 1.5%(1.3%~1.6%)
BかつC 0.7%(0.6%~0.8%)
CかつA 0.5%(0.5%~0.6%)
AかつBかつC 0.4%(0.3%~0.5%)
注: A、B、C別の児童生徒全体の分布状況は、図表1-34~図表1-36のとおり。なお、黒色で示した部分が上記表に該当した児童生徒の状況
図表1-34 学習面における児童生徒の分布状況(A)
図表1-35 行動面(「不注意」又は「多動性-衝動性」)における児童生徒の分布状況(B)
図表1-36 行動面(「対人関係やこだわり等」)における児童生徒の分布状況(C)
■ 図表1-37 質問項目に対して担任教員が回答した内容から、知的発達に遅れはないものの学習面、各行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の男女別集計
  推定値(95%信頼区間)
学習面又は行動面で著しい困難を示す A B C
男子 9.3%(8.9%~9.8%) 5.9%(5.6%~6.3%) 5.2%(4.8%~5.5%) 1.8%(1.7%~2.1%)
女子 3.6%(3.3%~3.8%) 2.9%(2.7%~3.2%) 1.0%(0.9%~1.1%) 0.4%(0.3%~0.5%)
■ 図表1-38 質問項目に対して担任教員が回答した内容から、知的発達に遅れはないものの学習面、各行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の学校種、学年別集計
<小学校>
  推定値(95%信頼区間)
学習面又は行動面で著しい困難を示す A B C
小学校 7.7%(7.3%~8.1%) 5.7%(5.3%~6.0%) 3.5%(3.2%~3.7%) 1.3%(1.1%~1.4%)
第1学年 9.8%(8.7%~10.9%) 7.3%(6.5%~8.3%) 4.5%(3.9%~5.3%) 1.5%(1.1%~1.9%)
第2学年 8.2%(7.3%~9.2%) 6.3%(5.6%~7.1%) 3.8%(3.2%~4.5%) 1.5%(1.1%~2.0%)
第3学年 7.5%(6.6%~8.4%) 5.5%(4.8%~6.3%) 3.3%(2.8%~3.9%) 1.0%(0.7%~1.3%)
第4学年 7.8%(6.9%~8.8%) 5.8%(5.0%~6.6%) 3.5%(2.9%~4.2%) 1.2%(0.9%~1.7%)
第5学年 6.7%(5.9%~7.7%) 4.9%(4.2%~5.7%) 3.1%(2.6%~3.7%) 1.1%(0.9%~1.5%)
第6学年 6.3%(5.6%~7.2%) 4.4%(3.8%~5.1%) 2.7%(2.2%~3.3%) 1.3%(1.0%~1.7%)
<中学校>
  推定値(95%信頼区間)
学習面又は行動面で著しい困難を示す A B C
中学校 4.0%(3.7%~4.5%) 2.0%(1.7%~2.3%) 2.5%(2.2%~2.8%) 0.9%(0.7%~1.1%)
第1学年 4.8%(4.1%~5.7%) 2.7%(2.2%~3.3%) 2.9%(2.4%~3.6%) 0.8%(0.6%~1.2%)
第2学年 4.1%(3.5%~4.8%) 1.9%(1.5%~2.3%) 2.7%(2.2%~3.3%) 1.0%(0.7%~1.3%)
第3学年 3.2%(2.7%~3.8%) 1.4%(1.1%~1.9%) 1.8%(1.4%~2.3%) 0.9%(0.6%~1.3%)
■ 図表1-39 質問項目に対して担任教員が回答した内容から、知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒(推定値6.5%)の受けている支援の状況の概観
  推定値(95%信頼区間)
現在、いずれかの支援がなされている 55.1%(52.8%~57.4%)
過去、いずれかの支援がなされていた 3.1% (2.5%~3.9%)
いずれの支援もなされていない 38.6%(36.4%~40.9%)
不明 3.1% (2.1%~4.7%)
注: 「現在、いずれかの支援がなされている(過去、いずれかの支援がなされていた)」とは、通級による指導や個別の教育支援計画の作成等のうち、いずれか一つでも実施している(実施していた)場合を指す。
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