第1章 障害者施策の総合的かつ計画的な推進-新たな障害者基本計画(第4次)の策定- 第3節 1
第3節 第4次基本計画の基本的方向
1.2020年東京パラリンピックも契機とした社会的障壁の除去の強力な推進
第4次基本計画の計画期間中には、2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催される。とりわけ、障害の有無にかかわらず、世界中からあらゆる人が集い、障害のある選手が繰り広げる圧倒的なパフォーマンスを直に目にすることのできるパラリンピック競技大会は、共生社会の実現に向けて社会の在り方を大きく変える絶好の機会となると考えられる。
このため、第4次基本計画では、2020年東京パラリンピックも契機として、障害者にとっての社会のバリア(社会的障壁)の除去に向けた取組を社会全体で強力に推進していくこととした。
具体的には、各分野に共通する横断的視点として「社会のあらゆる場面におけるアクセシビリティの向上」を掲げ、社会のあらゆる場面でアクセシビリティ向上の視点を取り入れていくこととした。また、社会全体でICTが浸透しつつあることを踏まえ、社会的障壁の除去の観点から、様々な場面でアクセシビリティに配慮したICT等の新技術の積極的な導入を進めていくこととした。