第1章 障害者施策の総合的かつ計画的な推進-新たな障害者基本計画(第4次)の策定- 第3節 2
第3節 第4次基本計画の基本的方向
2.障害者権利条約の理念の尊重及び整合性の確保
第4次基本計画は、我が国の障害者権利条約の批准(平成26(2014)年)以降、初めて策定される障害者基本計画であり、同条約の理念を尊重するとともに、整合性を確保することとした。
具体的には、各分野に共通する横断的視点として「条約の理念の尊重及び整合性の確保」を掲げ、障害者を、施策の客体ではなく、必要な支援を受けながら自らの決定に基づき社会に参加する主体として捉えるとともに、障害者施策の検討及び評価に当たり、障害者が意思決定過程に参画し、障害者の視点を施策に反映させることが求められる旨を明記した。その上で、障害者の政策決定過程への参画の促進や、当該政策決定過程において障害特性に応じた適切な情報保障その他の合理的配慮を行うことを盛り込んだ。