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第1章 障害者施策の総合的かつ計画的な推進-新たな障害者基本計画(第4次)の策定- 第4節 9

第4節 第4次基本計画の各分野における基本的考え方及び主な施策

9.教育の振興

【基本的考え方】

  • 可能な限り共に教育を受けることのできる仕組みの整備を進めるとともに、障害に対する理解を深めるための取組を推進する。
  • 障害学生に対する支援を推進するため、合理的配慮の提供等の一層の充実を図るとともに、適切な支援ができる環境の整備に努める。
  • 障害者が、学校卒業後も含めたその一生を通じて、自らの可能性を追求できる環境を整え、地域の一員として豊かな人生を送ることができるよう、生涯を通じて教育やスポーツ、文化等の様々な機会に親しむための関係施策を横断的かつ総合的に推進する。

【主な具体的施策】

  • 障害の有無にかかわらず可能な限り共に教育を受けられる条件整備の推進、インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)の整備の推進
  • 医療的ケアを必要とする子供や長期入院を余儀なくされている子供が教育を受けたり、他の子供と共に学んだりする機会の確保(医療的ケアのための看護師の配置等)
  • 入学試験における配慮の充実(ICTの活用等)
  • 個別の指導計画や個別の教育支援計画の策定・活用も通じた全ての学校における特別支援教育の体制の整備
  • 全ての教職員が障害に対する理解や特別支援教育に係る専門性を深める取組の推進
  • 一人一人の教育的ニーズに応じた教科書、教材、支援機器等の活用の促進(デジタル教科書等の円滑な制作・供給等)
  • 各大学等における障害学生に対する支援体制の整備の推進(相談窓口の統一、支援担当部署の設置、支援人材の養成・配置等)
  • 障害学生の就職の支援(就職・定着支援を行う機関、就職先となる企業・団体等との連携やネットワークづくりの促進)
  • 効果的な学習、支援の在り方等に関する研究や成果の普及等を通じた障害者の各ライフステージにおける学びの支援
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