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第1章 障害者施策の総合的かつ計画的な推進-新たな障害者基本計画(第4次)の策定- 第4節 8

第4節 第4次基本計画の各分野における基本的考え方及び主な施策

8.雇用・就業、経済的自立の支援

【基本的考え方】

  • 働く意欲のある障害者がその適性に応じて能力を十分に発揮することができるよう、多様な就業機会の確保や、就労支援の担い手の育成等を図る。
  • 一般就労が困難な者に対しては福祉的就労の底上げにより工賃の水準の向上を図るなど、総合的な支援を推進する。
  • 雇用・就業の促進に関する施策と福祉施策との適切な組合せの下、障害者の経済的自立を支援する。

【主な具体的施策】

  • 雇用前の雇入れ支援から雇用後の職場定着支援までの一貫した支援
  • 事業主の障害者雇用への理解の促進(トライアル雇用(※6)の推進等)
  • 就業面及び生活面からの一体的な相談支援の実施(障害者就業・生活支援センターの設置の促進・機能の充実)
  • 障害者職業能力開発校における障害者本人の希望を尊重した職業訓練の実施
  • 就労に伴う生活面の課題に対する支援を行う就労定着支援による職場定着の推進
  • 精神障害者の雇用義務化も踏まえた精神障害者の雇用促進のための取組を充実
  • ICTを活用したテレワークの一層の普及・拡大
  • 農業分野における障害者の就労支援の推進(農業に取り組む障害者就労施設や企業等に対する情報提供や支援)
  • 就労継続支援A型事業所における就労の質の向上(安易な事業参入の抑制、事業所の経営状況の把握等)

※6:トライアル雇用
障害者を短期の試行雇用の形で受け入れることにより、その後の常用雇用への移行の促進を図ることを目的とする。

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