第2章 障害のある人に対する理解を深めるための基盤づくり 5
5.障害者白書のマルチメディアデイジー化
「障害者基本法」第13条に基づき、障害者のために講じた施策の概況について、毎年、政府が国会に提出する年次報告書である「障害者白書」については、平成28年版障害者白書(平成27年度障害者施策の概況)より、視覚障害のある人や普通の印刷物を読むことが困難な人々のためのデジタル録音図書の国際標準規格として用いられている情報システムである「マルチメディアデイジー(※)」版を作成し、内閣府のホームページにおいて公表している。
【令和4年版 障害者白書(全体版)(内閣府):https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r04hakusho/zenbun/index-w.html】
※:マルチメディアデイジー図書は、音声にテキスト及び画像をシンクロ(同期)させることができるため、使用者は音声を聞きながらハイライトされたテキストを読み、同じ画面上で絵を見る等、一人一人のニーズに合った「読み」のスタイルを可能にするもの(デジタル録音図書)。視覚障害のある人のほか、学習障害、知的障害、精神障害等のある人にとっても、今後も有効なツールとなっていくものと考えられる。
〈マルチメディアデイジーの特徴〉
・目次から読みたい章や節、任意のページに移ることが可能
・最新の情報圧縮技術で一枚のCDに50時間以上の収録が可能
・音声にテキスト、画像をシンクロ(同期)させることが可能
・再生ソフトの機能により、個々のニーズに合った読み方が可能
【内閣府ホームページ掲載例】