平成17年度バリアフリー化推進功労者表彰(第4回)内閣総理大臣表彰受賞者概要 福岡市交通局

福岡市交通局

所在地:福岡県福岡市中央区大名2-5-31
講評

平成17年2月に「人にやさしく地域に根ざした公共交通機関」の実現を目指した市営地下鉄七隈線(3号線)(橋本~天神南間、12km)が開業した。本路線は、障害者や高齢者などを含め誰もが安全で利用しやすい、快適性の確保された施設とするべく、交通バリアフリー法に則った整備はもちろんのこと、障害者等を含めたさまざまな利用者、専門家等の意見を反映させながら、長期にわたる継続的な議論を重ね、人にやさしい施設整備を進めてきた。

駅の平面的なレイアウトはほぼ全駅で共通とし、エレベーターはプラットホームの中心に設置され、車いす使用者等の動線ができるだけ短くなるよう配慮された。鉄道駅の課題であるホームと車両の隙間、段差については、車いす使用者等の利用に配慮し、隙間約50mm、段差約5mmを実現させた。

また、駅出入口やトイレ前等に音声案内を設け、ホームには転落防止柵(ホーム柵)が設置され、多機能トイレは便器位置が左右対称の2箇所配置を各駅共通仕様とするなどさまざまな工夫が施されている。駅舎外からの誘導サインも適切に施されており、高齢者や子どもなども含めたさまざまな利用者にとっても安全で使いやすい施設となっている。

ベビーカーで車両へ
ベビーカーで車両へ
ホーム中心付近のエレベーターとボタンが押しやすいスイッチ
ホーム中心付近のエレベーターとボタンが押しやすいスイッチ