一般社団法人 日本航空宇宙学会「航空宇宙技術遺産」の認定について
令和6年4月24日
内閣府宇宙開発戦略推進事務局
準天頂衛星システム「みちびき」は「準天頂衛星と静止衛星による高精度衛星測位システム」として、一般社団法人日本航空宇宙学会の航空宇宙技術遺産に認定され、2024年4月19日に開催された同学会の第55期定時社員総会において、認定証の授与式が行われました。
認定証によると、下記の点を技術遺産の認定理由としています。
- 準天頂軌道と静止軌道を組み合わせ、少ない衛星数で特定領域における衛星測位を可能にした
- 準天頂軌道を採用したことにより、天頂付近に準天頂衛星が少なくとも1機確実に見えることとなり、GPSの地球周回型の測位衛星のみを使用した場合に比べ測位の安定性(測位率)が大幅に向上した
- 変調方式の工夫によりGPSを上回るデータレートを実現し、測位信号のみでセンチメータ級の高精度測位を可能とする「測位補強サービス」の提供・実現化も世界初である
(注)「航空宇宙技術遺産認定制度」とは
日本航空宇宙学会が我が国の航空宇宙技術発展史を形づくる画期的な製品および技術を顕彰して後世まで伝え,今後の航空宇宙技術の発展に寄与することを目的として、我が国の航空宇宙技術発展史上の画期的な製品および技術に対して、航空宇宙技術遺産を認定するもの。
森田学会長(写真左)より認定証が授与される三上準天頂衛星システム戦略室長(写真右)
本認定証が授与された関係機関・企業の代表者による記念撮影