地域課題対応人材育成事業「地域コアリーダープログラム」

 多様な個人が能力を発揮しつつ、自立して共に社会に参加し、支え合う「共生社会」を地域において築いていくためには、住民や非営利団体、行政機関等による取組の充実が必要不可欠です。
 こうした認識の下、地域課題対応人材育成事業「地域コアリーダープログラム」は、高齢、障害及び青少年の3分野において、内外の実務者の派遣・招へいを実施することで、各地域で同じ課題に取り組む青年同士の交流を促し、非営利組織の運営、関係機関等との連携及び人的ネットワーク形成に当たって必要となる実務能力の向上を図ることを目的として実施します。

令和元年度(2019年度)地域課題対応人材育成事業「地域コアリーダープログラム」

各分野テーマ

  • 高齢者関連活動 : 高齢者の自立支援に必要な連携
  • 障害者関連活動 : 地域における障害者の社会参画の更なる拡大
  • 青少年関連活動 : 子供・若者の育成支援に関わる人材の育成

派遣プログラム

プログラム1

プログラム2

プログラム3


 社会活動に携わっている日本参加青年27名を、11月15日から24日の10日間、オランダ(高齢者関連活動)、イタリア(障害者関連活動)、フィンランド(青少年関連活動)の3か国に派遣し、各国で関連分野に関する視察や討議を行いました。

招へいプログラム

 社会活動に携わっているフィンランド、イタリア、オランダからの外国参加青年26名を11月26日から12月10日の15日間日本に招へいし、NPOマネジメントフォーラムや地方プログラムにおいて関連分野に関する視察や討議を行いました。

<NPOマネジメントフォーラム>
 高齢者・障害者・青少年の非営利分野で活躍する日本と諸外国の若手リーダーが一堂に会して、各国の非営利分野の事情や活動事例に基づく有益な情報を共有するための合宿型の国際フォーラムです。実践的な意見交換を通じてNPO運営に関する能力の向上を図り、それぞれの分野において地域社会活動を支え、事例共有等に基づく意見交換を行いました。非営利団体運営に関する考え方や視点を共有し、対話を通じて実践的能力を向上することで、各地域での社会活動を支え、共生社会の実現に向け中心的な担い手となる青年リーダーを育成することを目的として実施しました。(2019年11月27日から30日)

【令和元年度(2019年度)のディスカッション】
 非営利団体が、社会課題の解決に効果的に取り組むには、メンバー一人一人の自発性を最大限引き出しながら、様々なステークホルダーを巻き込み地域のニーズに応え、継続的に事業を実施できる環境を生み出すことが重要です。本フォーラムでは、多様なリーダーシップの在り方を認識するとともに、国や分野を超えて共通して求められる要素や条件について議論することで、共生社会の実現に向けて自団体で応用可能なアイディアを得ることを目指します。 参加者は次の3つのトピックグループに分かれ、各課題解決に向けた活動を行う際に有用な考え方や組み立て、効果的な実施に必要なスキルについて学び合い、フォーラム終了後に、各トピックで得た見識を活かしながら、各々の地域でより豊かな住民生活の実現に取り組むとともに、それを支える非営利団体の活動充実化に向けて行動していくことを目指します。
  • トピック1 : 新しい連携・ネットワークで創造する共生社会
  • トピック2 : 共生社会を支える多様な人材の活躍促進
  • トピック3 : 政策決定。政治参加

<地方プログラム>
 外国参加青年は12月3日から8日まで、分野ごとに島根県(高齢者関連活動)、石川県(障害者関連活動)、鹿児島県(青少年関連活動)を訪問しました。日本の各分野において実施されている地域レベルの施策や取組について理解するとともに、諸外国や他団体における経験や知見を日本の同分野の専門家と共有することを目的に、関連施設での視察や意見交換を行い、地方セミナーに参加しました。