第1章 高齢化の状況(第1節 2)

[目次]  [前へ]  [次へ]

第1節 高齢化の状況

2 地域別にみた高齢化

都道府県別の高齢化率をみると、東京、大阪、愛知を中心とした三大都市圏で低く、それ以外の地域で高い。平成17(2005)年現在の高齢化率は、最も高い島根県で27.1%、最も低い沖縄県で16.1%となっている。12(2000)年と比べるとすべての都道府県で高齢化率は上昇し、全国的に高齢化が進行している(表1-1-8)。

表1-1-8 都道府県別高齢化率の推移

今後、全国的に高齢化が一層進行すると考えられているが、人口構造の違いをみると、中長期的には都市部においてむしろ高齢化が急速に進行すると考えられる。

市町村の高齢化率をみると、市では最も高い北海道夕張市で39.7%、最も低い千葉県浦安市で9.1%となり、その差は30.6ポイントで、平成12年の26.5ポイントに比べ拡大している。

町村では,群馬県南牧村と三重県紀和町がともに53.4%で最も高く、東京都小笠原村(8.5%)が最も低くなっている(表1-1-9)。

表1-1-9 高齢化率が高い市町村及び低い市町村
(%)
高い市町村 町村
北海道夕張市 39.7 群馬県南牧村 53.4
北海道三笠市 38.3 三重県紀和町 53.4
大分県竹田市 38.0 福島県昭和村 52.4
石川県珠洲市 37.3 山梨県芦川村 51.8
北海道歌志内市 36.8 福島県金山町 51.8
低い市町村 町村
千葉県浦安市 9.1 東京都小笠原村 8.5
埼玉県和光市 11.9 愛知県三好町 10.5
埼玉県戸田市 12.0 愛知県長久手町 11.0
茨城県守谷市 12.1 宮城県富谷町 11.4
滋賀県栗東市 12.2 沖縄県西原町 11.9
資料:総務省「国勢調査」(平成17年)

平成12(2000)年から17(2005)年に高齢化率が上昇したのは2,199市町村で、全体の99.2%となっている。高齢化率が30%以上の市町村は25.9%を占めている(図1-1-10)。

図1-1-10 市町村の高齢化率別の推移

[目次]  [前へ]  [次へ]