第1章 高齢化の状況 

(3)人生80年時代に65歳で引退では早すぎる

 戦後平均寿命は大きく延伸し、1955年に男性63.60年、女性67.75年であったものが、2005年には男性78.56年、女性85.52年となった。平均寿命は今後も延伸を続け、2055年には男性83.67年、女性90.34年に達すると予測されている。平均寿命と65歳との差は、2005年で男性13.56年、女性20.52年、2055年で男性18.67年、女性25.34年にまで拡大することになる。人生60年、70年の時代の65歳は引退する年齢としてある程度の目安になったとも考えられるが、人生80年時代が現実のものになり、今後も寿命が延びようとしている時代に65歳は仕事や地域活動から引退する年齢には早すぎる。健康寿命との比較でも、まだまだ元気で活動する期間は十分残されている。ましてや健康寿命の延伸が重要な課題となっているときに65歳での引退は早すぎ、長すぎる「余生」を過ごすことになりかねない。

 第3節 前例のない高齢社会に向けた対策・取組の方向性

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