第1章 高齢化の状況 

(4)高齢者を支えてきた家族や地域の機能が低下してきた

 戦後の都市化や世代間扶養意識の変化などに伴い、3世代同居が減少し、核家族化が進行したことなどにより、世帯の構成人員が減少するなど生活の基盤である家族の機能は低下してきた。とりわけ、高齢者に関しては、高齢単身世帯や高齢者のみ世帯が増加するなど、高齢者を支えてきた家族の機能が低下してきた。
 また、都市化による地方からの人口流出や、都市部のサラリーマン化による職住分離の進展などにより、近所づきあいが希薄化するなど、従来の地域が担ってきた機能は地方においても都市部においても低下してきた。高齢者が地域で孤立し、高齢者の孤立死、老老介護の果ての自殺などが問題として取り上げられていることも、地域の機能低下が一つの要因とも考えられる。
 しかしながら、高齢者が生活の支えとして期待するものは依然として家族であり、地域への期待も大きい。さらに高齢者の中にも地域社会の担い手として参加したいという意欲を持った人が数多くいることも大きな可能性を示している。

 第3節 前例のない高齢社会に向けた対策・取組の方向性

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