第1章 高齢化の状況 

3 まとめ

 以上のような考察を踏まえ、本白書では、今後の前例のない高齢社会を活力あり安心できるものとしていくためには、行政や国民一人一人が、次のような方向性で政策や取組を進めていくことが必要であることを提言する。
 〔1〕 固定観念を見直し、「高齢者は高齢社会を支えることが可能な貴重なマンパワー」であると意識を転換する
 〔2〕 労使双方の努力で、「世代を通じたワークライフバランスの実現」を可能にし、働く意欲のある高齢者の「ワーク」に向けられる時間を増やす
 〔3〕 高齢者の「ライフ」を充実させるため、高齢者が地域参加するきっかけをつくることが重要であり、市町村等の「地域の仲人」的な役割に期待する
 〔4〕 高齢者が「ちょっとした手助け」に一歩踏み出すことが高齢者の安心の基盤になることを考える、とりわけ、地域社会の力で高齢者を地域で孤立させないことの必要性を認識する
 〔5〕 自分の健康づくりは、「自己責任」という意識をもつ
 〔6〕 50代になったら「高齢期の人生プラン」を考えてみる
 〔7〕 高齢者が安心し活動しやすいまちづくりの重要性を認識する
 これらの事象が実現し、今後増大していく高齢者の意欲が事前に十分に準備をして、家族や地域、職場で活用されることにより社会を支える力になれば、「前例のない高齢社会」を安心でき、活力あるものとしていくことは十分に可能である。

 第3節 前例のない高齢社会に向けた対策・取組の方向性

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