障害者政策委員会(第10回)議事録 4

○ 石川委員長 再開します。発言したい方が多くジレンマでありますけれども、お一人お一人簡潔に短くお願いしたいと思います。結論だけ、あるいはもし質問の場合は本当に一言で言ってください。

では、土本委員、お願いします。

○ 土本委員 土本です。

先ほど自分の意思を伝えるということは、きょうカードを持ってはきているのですけれども、カードは会議でなくて自分がいるよという形で表示というか、自分がここにいるということを伝えるべきかと思うし、意思でもどこにいたいという絵で伝えるということもしていきたいなと伝えたかったのですけれども、簡潔ということで簡単にということで以上です。

○ 石川委員長 御協力ありがとうございます。

それでは、石野委員、お願いします。

○ 石野委員 石野です。

各団体からのヒアリングをお聞きして一番感じたことは、やはり福祉の谷間があり、それぞれに問題があるということが改めて確認ができたと思います。

特に代弁者の問題は、今まで議論されていませんでした。しかし、問題があることが皆わかりましたので、代弁者の範囲というものをどこからどこまでと考えたらいいのか、その定義は何なのかということ等々、法整備も含めて考えるべきだと思いました。

以上です。

○ 石川委員長 ありがとうございました。

新谷委員、簡単にお願いします。

○ 新谷委員 釘を刺されてしまったので、大分長くなるかと思ったのですが。1点確認、それから1点意見があります。

この後のヒアリング予定ですけれども、差別を受ける当事者団体側のヒアリングとかそういうのは予定されていると思うのですけれども、学校とか企業関係者とか、施設の運営担当者、そういう方に対してのヒアリングを予定されているのかどうか、それが1点です。

2つ目は、各団体がいろいろなところで触れておられましたけれども、差別解消法では基本法を受けて障害者の範囲というのは社会的障壁によって云々となっているわけですけれども、やはり手帳を持っているか、持っていないかということで、いろんな意味で差別を受けるときも手帳を持っている人の差別と手帳を持っていない人の差別の扱いは随分違うような気がするのです。

各団体そういう指摘がありましたけれども、私たちは痛切にその問題を感じておりますので、これから基本方針の中の議論の中にどう織り込むのかは非常に難しいのかもわかりませんけれども、手帳制度そのものまで私は触れたいと思いませんけれども、少なくとも今の手帳の判定基準をどういうふうにこれから変えていくのかという議論は厚生労働省のテーマになると思うのです。ぜひ基本方針、いろいろな議論の中で検討見込み、スケジュールもあわせて議論していただきたい、俎上に上げていただきたいということです。

以上です。

○ 石川委員長 ありがとうございました。

では、竹下委員、お願いします。

○ 竹下委員 竹下です。結論だけ2点。

1つは、やはり障害の種類というものが、我々自身も十分に理解できていないということは、社会に広がっていないことを意味しています。それを社会に広めるための啓発をどうするか。

2番目には、障害者自身がみずからの障害を十分に説明できない場合も代弁者をどういうシステムで安定的に確立させるか。

以上です。

○ 石川委員長 ありがとうございました。

後藤委員も簡潔にお願いいたします。

○ 後藤委員 後藤です。

差別解消法第6条第2項第1号の施策の方向は、法に直接に書かれている差別的扱いと合理的配慮だけでなく、きょうのヒアリングにも出たように、知らないことが差別を生む起点です。これも大きい項目として立てる必要があるのではないか。

分権化によって地域ごとに給付制度の運営などがばらばらになっていることも差別を生むので、改めてナショナルミニマムが必要、この指摘も出ていました。

第2号の関係で、話し合う機関とか相談の窓口、調査、これがばらばらであっては声が届かない。よって国が、場合によっては政策委員が常設の機能を持つということが必要ではないかと思います。

○ 石川委員長 ありがとうございます。

それでは、北野委員、お願いします。

○ 北野委員 私も簡単にですけれども、きょう気になったのは、障害者差別の解消法のわかりやすい版ができたので見せていただいたのでありますけれども、以前例えば障害者の基本法の改正等では、恐らく私たちの委員会のメンバーがワーキンググループを起こして、有志のメンバーで参加、参画しながら、わいわい言いながら時間をかけてつくってきたという気がするのですけれども、今回中身を見せていただきますと、非常に簡単になっているというだけではなくて、例えば字が小さかったり、振り仮名が非常に読みづらい小さな字であったり、知的障害の仲間とかいろんな方が参加、参画されてじっくりつくられたかどうか、少しどういう形でつくられたのか気になりました。また今後つくるときにはもっといろんな人が入っていろいろできる仕組みをつくらせてもらえたらと思います。

以上です。

○ 石川委員長 ありがとうございます。

質問も含んでいたかと思いますので、質問は先ほどのヒアリングもあるので、最後にまとめて、それに対しては答えてもらいます。多分最後になるかと思いますが、上野委員と川崎委員と関口委員。代表で上野委員ということでお願いします。

○ 上野委員 ありがとうございます。精神科医の上野です。代表で少し質問させていただきます。

私がお聞きしたいと思いましたのは、最初に内閣府のほうから報告事項としてありました「障害者差別解消支援地域協議会の在り方検討会について」に関してです。

私は、これに関して突然資料を出されて報告を受けたような気がするのですけれども、こちらの検討会、障害者政策委員会との関係が非常に不透明ではないかと思います。それを御説明いただきたいのと、構成員がこういった方々に決まった経緯等も教えていただきたい。特に当事者の方がほとんど入っていないということと、精神科医療に関しては、日本精神科病院協会の役員の先生が入っていらっしゃる。特に私はその点が気になったので、御説明いただきたいと思いました。

以上です。

○ 石川委員長 ありがとうございました。

それでは、3点質問がございましたので、今後の特に事業者へのヒアリングについて。わかりやすい版のリーフレットについて。それから、在り方検討会の特に当事者参画等について、内閣府のほうからお願いします。

○ 内閣府(加藤参事官) 内閣府の加藤でございます。

まず、ヒアリングの予定でございますけれども、当面2月3日までは障害者の関係者の方々を優先的にヒアリングさせていただいて、その後、事業所でありますとか、地方公共団体とかというのを考えているところでございます。このあたりの調整は未定のところでございます。

パンフレットの関係でございますが、大変字が小さいという御指摘をいただきまして恐縮でございます。最後のページの下のほうに協力ということで、全日本手をつなぐ育成会、ピープルファースト北海道の方々に、言ってみれば、このデザインでありますとか、どういった項目を載せていくのかということを御相談しながらつくってまいったものでございまして、そういう意味では、私ども意見は反映させていただいたのかと思います。ただ、御指摘のとおり、確かに字が小さい、それは間違いないと思っております。

3点目でございますが、協議会の在り方検討会でございます。これはメンバーを見ていただきますとわかりますように、この政策委員会の委員の一人であります野澤先生を会長といいますか、取りまとめにお願いしておるところでございます。冒頭にも申し上げましたが、このメンバーで全て固まったというわけではなくて、まだこれから地域フォーラム等を開いてまいります。その中で、地域で実際にこういう協議会でありますとか、あるいは条例化とかといったものに携わっておられた地域におられる方々をこれからまだ追加していく予定でございます。そういう意味では、障害の当事者の方が少ないというのは、まさにそういう御指摘のとおりかと思っておりますので、そのあたりはこれからまだ追加していくということであります。当面、当初これで立ち上げるというような御理解をいただければと思っています。

個々の委員の選択でございますけれども、まさに、この地域協議会の中にどういった立場の方、どういった機関を入れていったらいいのかというところから最初に議論していただくのかなということで、その教育関係の方でありますとか、福祉関係の方とか、あるいは地域で実際に就労支援などに携わっていらっしゃる方ということの観点から選んでおります。

精神科医につきましては、実は私ども精神科医療よりは精神の地域保健といいますか、そういった分野から人を探しておったところでございまして、実は別の先生を当たっておったのでございますけれども、河崎先生は団体として自分が一番地域医療といいますか、そこにお詳しいと、厚労省の委員会との兼ね合いとかもございまして河崎先生に入っていただいたというところでございます。決して医療そのものというよりも、地域保健の観点で精神障害者の方々の問題について御議論いただこうということであります。

以上です。

○ 石川委員長 ありがとうございました。

御意見等、追加であるかとは思いますけれども、時間となりましたので、本日のこの政策委員会はここまでとさせていただきたいと思います。

次回も引き続きヒアリングを実施する予定です。次回以降の日程について、事務局より連絡がございます。

○ 東室長 御苦労さまでございました。担当室の東です。

石川委員長からありましたように、次回は2月3日を予定しております。ヒアリング対象団体の詳細につきましては、追って事務局のほうから連絡申し上げたいと思っているところであります。

以上です。

○ 石川委員長 以上をもちまして第10回の「障害者政策委員会」を閉じたいと思います。

本日はどうもありがとうございました。

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