平成19年11月28日、第71回総合科学技術会議を総理大臣官邸にて開催しました。 会議では、科学技術による地域活性化と大学・大学院の研究システム改革について有識者議員がとりまとめた見解が提示され、これを基に議論が行われました。また、先週発表された再生医療の実現に画期的な進歩をもたらす人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究について意見交換が行われ、今後、再生医療研究の加速のための国の支援のあり方等について検討することが必要という意見が出されました。また、情報通信技術を活用した安全な道路交通の実現に向けて、自動車に搭載したセンサーによって、衝突を防止できる車を実現する取組について紹介しました。 福田内閣総理大臣は、「地方の再生は内閣の最重要政策の一つであり、総力を挙げて取り組みたいと考えている。科学技術による地域活性化についても、更に具体的な戦略づくりを進めて欲しい。また、大学・大学院の研究システム改革については、特に若手の研究者に対して思い切った支援の充実を行い、国際的に通用する環境を整えて、人材の国際循環から取り残されることのないよう、しっかりと改革に取り組んでいただきたい。さらに、先程お話のあったiPS細胞の研究成果は、再生医療の発展に大きな可能性を切り拓く画期的なものと理解している。今後この研究を円滑に進めるための環境づくりを総合科学技術会議において早急に進めていただきたい。」と述べ、会議を締めくくりました。