平成20年10月31日、第77回総合科学技術会議を開催しました。 会議では、選択と集中を徹底した予算編成に向けた、関係省庁の平成21年度科学技術関係の概算要求について、重要政策課題への重点化の確認と優先度判定を行った結果を報告しました。また、各府省や研究開発法人等が実施する評価のガイドラインである「国の研究開発評価に関する大綱的指針」について、昨今、研究開発への期待が高まる中で、現行の課題を解消し、より実効性の高い評価をするための改定案を決定し、内閣総理大臣に対して意見具申することとしました。 会議の後半には、ノーベル物理学賞を受賞された小林誠教授と益川敏英教授にご出席いただき、受賞された研究内容についてご説明いただいた後、科学技術政策について意見交換をしました。 益川教授は「我々が大学で研究をしていた当時、 『日本は戦争で負けた。資源もない。だから、科学で食っていくしかないんだ』という、科学に対する社会全体の熱い思いがありました。 今後の日本も、高校生、中学生が科学に憧れを持ち、 希望を叶えられるような社会にしていってほしい。」との発言がありました。 最後に麻生総理大臣からは、「日本から4名ものノーベル賞受賞者が一挙に出たことは本当に明るいニュースだった。日本の底力を示した意味で、大変誇らしく思っている。」「第二、第三の小林・益川先生に続く人を生み出していく努力をしていかなければならない。科学技術政策に関しては、長期的な視点を常に持ってきちんとした対応をしたい。」との発言がありました。