平成25年1月17日、山本科学技術政策担当大臣は、ノーベル生理学医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授の表敬訪問を受けました。
山中教授からは、政府からの研究支援に対して感謝の意が述べられるとともに、科学技術は国の将来を支えるものであり、その底上げのため支援をお願いしたいとの話がありました。
山本大臣は、我が国では世界トップレベルの基礎研究がたくさん行われているが、それを具体的に経済活性化に活かす点に課題があるので、省庁が連携しオールジャパン体制で科学技術を国民の幸せや産業化につなげていきたいと述べました。
また、山本大臣が今後の研究者への支援について意見を求めたのに対し、山中教授からは、アメリカでは研究者の社会的ステータスが高く、これを目指す若者が多いが日本では多くないこと、また、アメリカでは研究施設が新しいコンセプトに合わせて改築されるが、日本は耐震補強などが行われるものの中身が古いコンセプトのままで、新しい研究への対応が難しいことなどの説明がありました。
これに対し山本大臣は、今回の山中教授のノーベル賞受賞で研究者を目指す若者は増えるのではないか、また、環境の改善については省庁が連携して取り組みたいと話しました。