第7期科学技術・イノベーション基本計画

第7期科学技術・イノベーション基本計画のポイント

 科学とビジネスの近接化が進む中で、地政学的リスクの高まりと国際社会における競争の下で、科学技術は国家安全保障の重要パーツとなってきていることから、各国は国家の威信と実利をかけて研究開発投資を急拡大させており、先端科学技術のフロンティアは、まさに熾烈な国家間競争の最前線となっています。
 このため、我が国としては、科学技術をめぐる情勢変化に迅速に対峙することが求められており、経済、社会、環境などに現有する様々な課題を克服し、国民一人ひとりの幸福と安全・安心を支える基盤として、科学技術・イノベーションを戦略的に位置付け直すことが求められています。
 第7期科学技術・イノベーション基本計画(以下「第7期基本計画」という。)は、これからの5年間の、科学技術・イノベーション政策の方向性を明確に示し、講ずべき施策を総合的に取りまとめたもので、科学技術・イノベーション推進システムの刷新を進めることを前提として、以下の6つの柱を設定しました。

第1の柱:知の基盤としての「科学の再興」

 科学を再興し、科学を基盤として我が国の将来を切り拓くため、①新たな研究分野の開拓・先導、②国際的な最新の研究動向のけん引、③国内外や次世代が魅力的に感じる環境の発展・整備を行います。

第2の柱:技術領域の戦略的重点化

 将来にわたって科学技術力を維持・強化するため、限られた政策資源を最大限活用する戦略的な支援を実施します。

第3の柱:科学技術と国家安全保障との有機的連携

 安全保障の確保に資する技術の研究開発及び社会実装を推進します。また、安全保障分野におけるエコシステムを構築するとともに、重要技術の流出防止を図るため、研究セキュリティの取組を強化します。

第4の柱:産学官を結節するイノベーション・エコシステムの高度化

 研究開発成果の徹底した社会実装に向けて、大学や国研等において得られた新たな「知」からの産業創出や、地域社会・地球規模の課題解決を後押しします。

第5の柱:戦略的科学技術外交の推進

 Science for Diplomacy(外交のための科学)、Diplomacy for science(科学のための外交)双方の視点から、科学技術外交を戦略的かつ機動的に実施します。

第6の柱:推進体制・ガバナンスの改革

 科学技術・イノベーション推進システムを刷新するため、関連組織におけるガバナンス改革を実施します。



 第7期基本計画は、基礎研究から人材育成、社会実装、産業競争力の強化に至るまで一気通貫の政策形成を通じて、イノベーションを生み出すための日本全体の社会システムの再構築を目指します。この第7期基本計画を礎として、科学技術・イノベーション政策を国家戦略の中核に据え、「新技術立国」を実現するとともに、高い信頼と、人々の安寧が行き届いた社会を築き上げ、日本を再び世界の高みに押し上げていきます。

策定までの主な経緯

関連調査(2025年度)