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地球規模水循環変動研究イニシャティブシンポジウム
「水循環変動研究の最前線と社会への貢献」

2005年5月10日
地球規模水循環変動研究イニシャティブ 座長 虫明 功臣

1. 日時・場所
2005年5月23日(月)9:30〜17:00
東京大学駒場リサーチキャンパス 先端科学技術研究センター 新4号館2階講堂
(東京都目黒区駒場4−6−1;生産技術研究所がある旧宇宙研キャンパス)
(参照)

2. プログラム(案)
 (午前司会:溝口 勝、地球規模水循環変動研究イニシャティブ 前担当 参事官補佐)

○ 開会挨拶:  9:30〜9:35

○ 挨拶:    9:35〜9:40
    薬師寺 泰蔵、総合科学技術会議 常勤議員(環境分野の主担当)

<第1部 地球規模水循環変動研究の現状と今後の展開>
○ 「総合科学技術会議と地球規模水循環変動研究イニシャティブ」9:40〜9:55
    野尻 幸宏、内閣府 総合科学技術会議事務局 重点分野(環境)担当 参事官

○ 「地球規模水循環変動研究の意義と今後の展開」9:55〜10:10
    虫明 功臣、地球規模水循環変動研究イニシャティブ 座長

○ 各論:10:10〜11:40 (各20分=15分発表+質疑5分+全体質疑 10分)
  1. 「地球規模水循環を捉える」小池 俊雄、全球水循環観測プログラム世話人(東京大学大学院工学系研究科)
  2. 「水循環変動予測モデルの新たな発展」木村 富士男、水循環変動モデル開発プログラム世話人(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
  3. 「水循環変動の影響とその評価」寶 馨、人間社会への影響評価プログラム世話人(京都大学防災研究所)
  4. 「水問題の理解から解決に向けての提案へ」渡辺 紹裕、対策シナリオ・技術開発の総合的評価プログラム世話人(総合地球環境学研究所)
○ 講演:11:40〜13:00(各20分=15分発表+質疑5分)
  1. 「全球水循環変動を捉える地上観測の展開」大畑 哲夫、(独)海洋研究開発機構 地球環境観測研究センター
  2. 「広域水文モデル」竹内 邦良、山梨大学工学部
  3. 「陸面モデルの相互比較実験と人間活動のモデル化」田中 賢治、京都大学防災研究所
  4. 「国際協力に資する水循環変動研究への期待」的場泰信、(社)海外農業開発コンサルタンツ協会
 <昼食休憩 13:00〜14:00>

<第2部 これからの水循環分野の研究>
 (午後司会: 沖 大幹、地球規模水循環変動研究イニシャティブ 担当 参事官補佐)
○ 趣旨説明:14:00〜14:05

○ 「自然共生型流域圏・都市再生イニシャティブにおける水循環研究」14:05〜14:35
    吉川 勝秀、日本大学理工学部

○ 「地球温暖化研究イニシャティブにおける水循環研究」14:35〜15:05
    原沢 英夫、(独)国立環境研究所 社会環境システム研究領域

○ パネルディスカッション:15:05〜17:00
     (趣旨:これまでの研究の延長線上で強化すべき課題、これまで研究が手薄で今後強化すべき課題、再構成して効率的な推進を図るべき課題、重点課題間の学際的な連携、府省間の連携強化、国民の視点から見てわかりやすい地球規模水循環変動研究イニシャティブの到達目標や社会的・公共的価値の提示、東〜東南アジア科学技術コミュニティの構築へ向けた日本のリーダーシップの発揮、若手研究者の活性化や次世代を担う研究者の人材育成へ向けた取り組み等について討議)
 司会: 虫明 功臣
 パネラー(一部調整中):
     小池 俊雄、木村 富士夫、原沢 英夫、吉川 勝秀、楠田哲也(日本学術会議水資源専門委員会)、野尻 幸宏
<会議後に簡単な懇親会(会費制)を準備しておりますので皆様どうぞご参加ください。>

3. 開催趣旨
 地球規模水循環変動研究は第2期科学技術基本政策の分野別推進戦略において環境分野の重点領域として重点化され、各省により取り組まれていた個別研究を整合的に集成・再構築し、政府全体として同じ政策目標とその解決に至る道筋を設定したシナリオ主導型の地球規模水循環変動研究イニシャティブ(GWCRI)として推進されてきた。
 第2期の最終年度を迎えるにあたり、GWCRIでは地球規模水循環変動研究に関わる研究の背景、これまでの研究の成果、ならびに今後喫緊に取り組むべき課題に関してとりまとめた報告書を作成し、2005年5月には出版の予定である。また、2004年12月には「地球観測の推進戦略」(意見)が総合科学技術会議によってまとまり、2005年2月には第3回地球観測サミットがベルギー・ブリュッセルで開催されて、「10年実施計画」が決定され、国際協力による全球地球観測システムの10年を目処とした実施計画が定められた。そこで、この機会をとらえ、地球規模水循環変動研究分野の研究開発への取り組みに関するレビューをするとともに、今後の研究戦略を考えるシンポジウムを開催する。
 第1部では、これまでのGWCRIの組織的な研究リーダーシップを振り返り、分野別推進戦略に沿って構成された(i)全球水循環観測、(ii)水循環変動モデル、(iii)人間社会への影響評価、(iv)対策シナリオ・技術、の4つのプログラムの代表者からこれまでの研究の推進状況を紹介してもらうと共に、特に成果が上がっている代表的な登録課題等に関して発表を披露してもらう。
 第2部では、水循環分野の今後の研究戦略を広く考えるために、同じく環境分野の重点領域として重点化された地球温暖化研究イニシャティブと自然共生型流域圏・都市再生技術研究イニシャティブを代表する研究者から、地球規模での水循環変動の観測とモデリング、あるいは水循環変動が人間社会へ及ぼす影響やそれに対する対策技術、といった切り口からの講演を受ける。さらに、その後、これまでの研究の延長としてさらに強化継続すべき課題、これまでの研究では十分に取り扱われていなかったが今後強化すべき課題、研究の進捗が期待されたほどではなく再構成して効率的な推進を図るべき課題などに関してパネル討論を行う。そこではさらに推進すべき項目として、重点課題間の学際的な連携、府省間の連携強化、国民の視点から見てわかりやすいGWCRIの到達目標や社会的・公共的価値の提示、東〜東南アジア科学技術コミュニティの構築へ向けた日本のリーダーシップの発揮、若手研究者の活性化や次世代を担う研究者の人材育成へ向けた取り組み等に関して特に話し合う。
 想定している聴衆は、地球規模水循環変動研究イニシャティブ関連研究者を中心として、自然共生型流域圏・都市再生技術研究イニシャティブ、地球温暖化研究イニシャティブ関連の研究者、さらには、各イニシャティブ関連の研究機関、行政組織の担当者であり、第3期科学技術基本計画の下で、どのような研究体制によって成果をあげ、人類の英知、健康と安全、国力の増進に資するかに関する中長期的なビジョンを明らかにする。
 なお、当日は、地球規模水循環変動研究イニシャティブによる第2期における研究活動の総括、今後の展望についてとりまとめられた報告書の草稿が配布される予定である。

内閣府  科学技術政策・イノベーション担当
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